ドジャース・大谷翔平が左肩手術を発表 来季キャンプには間に合う見込み…メジャー移籍後4度目手術

 ドジャースは5日(日本時間6日)、大谷翔平投手(30)が、同日に左肩の関節唇損傷を修復する手術をロサンゼルスで受けたことを発表した。

 10月26日のワールドシリーズ第2戦の本拠地・ヤンキース戦の7回に、二盗を試みてスライディングした際に発生した左肩亜脱臼での損傷を治療するもので、これまでの右肘手術も担当したニール・エラトロッシュ医師が執刀した。来年2月の春季キャンプに間に合う見込みだという。大谷がメジャー移籍後に手術を受けるのは18年10月の右肘、19年9月の左膝、23年9月の右肘に続いて4度目となった。

 大谷は10月26日(同27日)の本拠地でのワールドシリーズ第2戦、本拠地・ヤンキース戦で左肩を亜脱臼。7回の4打席目に四球を選んで出塁し、二盗を試みた際に左手をつきながら右足からスライディングすると、タッチアウトになったまましばらく立ち上がれず、仰向けになるようにして苦悶(くもん)の表情を見せ、現地中継には、駆けつけた中島トレーナーと大谷の生々しいやり取りが収録されていた。

 大谷「肩っすね、肩」

 中島トレーナー「どっちの肩?」

 大谷「左」

 中島トレーナー「左肩…外れた?」

 大谷「たぶん」

 中島トレーナー「本当に? OK」

 大谷「フー、フー」

 そのままベンチ裏に下がってベンチに戻ることはなく、試合終了2分後には私服に着替えて球場を離れた。試合後にロバーツ監督は左肩亜脱臼だったと発表した。

 精密検査などを行っていた影響で、試合直後に移動したチームのチャーター機には同乗せずに別便でロサンゼルスからニューヨークに移動。2日後の第3戦にもフル出場し、第4戦では安打を放ってスライディングもした。だが、バットを振って表情をゆがめ、走塁時には左肩の負担を軽減するために左手でユニホームの胸部分をつかむなど、痛々しい姿も見られた。ワールドシリーズも第5戦まで全5試合にフル出場。シリーズ19打数2安打の打率1割5厘で本塁打と打点はなかったが、4勝1敗でヤンキースを破り、チームの4年ぶり8度目のワールドチャンピオンに大きく貢献した。

 シリーズ終了後に大谷は「ケガした直後にはもう無理、もうシーズン無理かなと思ったけど、その後の処置も含めて、『必要だ』と言ってくれたのがまず1番僕にとってはうれしかった」、「ゲーム中はどれだけ我慢できるかというか、ところに尽きる。裏であっためてストレッチして、またプレーしてという感じだった」と明かしながら、手術等の可能性について「これからまた再検査しなくてはいけないんですが、大丈夫なことを祈っています。もう痛み止めを打たなくていいので、ホッとしています」と話していた。

 来季は投手に復帰予定。3月には日本の東京ドームでカブスとの開幕シリーズも予定されている。

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