【オリックス】宮城大弥、12球団最速の開幕投手発表 岸田護監督就任から1か月で出た「マモさんマジック」
オリックス・岸田護新監督(43)が3日、来季の開幕投手を12球団最速で発表した。この日が大阪・舞洲での秋季練習最終日。メニューを終えた宮城大弥投手(23)を応接室に呼び、2人だけの空間で伝えた。
「開幕、任せたぞ」。時間にして1分弱。シンプルな言葉に思いを込めた。5日から始まる高知での秋季キャンプは免除しているため、最善のタイミングで通達。「心も全部、早く準備をしてもらうために。(投手陣の)先頭に立って、宮城がやってくれると信じています」とうなずいた。
監督就任から1か月。超速で繰り出した「マモさんマジック」の理由を、厚沢投手コーチが補足した。「仙台の悔しさをぶつけるにあたって(通達は)1日でも早く。選択肢とかじゃなくて、宮城です」。降雨コールドで4年連続の規定投球回と最優秀防御率を逃したのが、今季最終戦だった10月6日の楽天戦(楽天モバイル)。エースが流した涙を、投手コーチだった新指揮官も共有していた。
2年連続の大役は尊敬する山本(ドジャース・21~22年)以来。今季は中嶋前監督が「新しいスタイルってことで…」とはっきりと公表せぬままオープニングゲームに向かったが、岸田監督は開幕5か月前に明言。宮城は「任せられたからには勝ちにこだわりたい。自覚と責任を持って、オフから取り組みたい」と決意を新たにした。岸田オリックスでも大看板を背負う。(長田 亨)
11/04 05:00
スポーツ報知