T・ヘルナンデスとカーショーが涙のスピーチ…レジェンド左腕は「生涯ドジャース」宣言

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が1日(日本時間2日)、本拠地・ドジャースタジアムから程近いロサンゼルスのダウンタウンで優勝パレードに参加した。ロサンゼルス支庁の前から2階建てのバスに乗って約45分の道のりを進んだ。

 バスは全部で7台。先頭車両に乗ったロバーツ監督がワールドシリーズ(WS)の優勝トロフィーを掲げると、より大きな歓声が沸きあがった。米メディア報道によるとロサンゼルス市警察発表として集まった観衆は22万5000人という。一行はドジャースタジアムに到着すると、優勝報告会を行った。

 ドジャースは30日(同31日)にヤンキースとのWSを制し、20年以来の世界一に輝いた。4年前はコロナ禍のためパレードは開催されずに終わり、今回は1988年以来36年ぶり。ファンは待ちに待った瞬間を見るために市庁舎前や沿道に集結し、声援を送った。スタート地点にたどり着くまでの沿道にも大観衆が詰めかけ、山本由伸投手(26)も声援に応え、手を振った。

 優勝報告会では、T・ヘルナンデスが涙ながらに登場した。要所での殊勲打が光った32歳は今季限りの契約。「ありがとうって言いたい」とだけ話すと、言葉が続かなかった。「ドジャースがこの機会を俺に与えてくれた。この球団を助ける機会を俺に与えてくれた。君たちが俺の夢をかなえてくれたんだ。俺をワールドチャンピオンにしてくれて、ありがとう!」と呼びかけた。

 続いてマイクを持ったベテラン左腕カーショーもすでに号泣。ワールドシリーズつま先の負傷でポストシーズンのロースター登録からは外れたが、36歳がベンチで率先して声がけし、チームを盛り上げた。「待って待って待ったチャンピオン獲得。(今の気持ちを表す)言葉が見当たらない。みんな頑張った。俺はこのチャンピオンシップの獲得に何もしていないけれど、世界一の気分だ! ゴー・ドジャース! 生涯ドジャーだ」と叫んだ。

 この日はWS開幕前に63歳で亡くなったF・バレンズエラ氏の誕生日。ドジャースの英雄のお祝いとWS制覇のお祝い。市民にとっては最高の一日となった。

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