【社会人野球】阪神ドラ1伊原陵人が先発も黒星で社会人ラスト登板「自分の実力不足」
◆第49回社会人野球日本選手権▽1回戦 ホンダ3―0NTT西日本(1日・京セラD)
1回戦3試合が行われ、JR九州(福岡)、JFE西日本(広島)、ホンダ(東京)が2回戦に進出した。ホンダと対戦したNTT西日本(大阪)は阪神にドラフト1位で指名された伊原陵人投手(24)が先発し、3回1/3を5安打、4四死球と乱れ、2失点。黒星で社会人ラスト登板を終えた。
阪神のドラフト1位・伊原が出場25度を誇る名門・ホンダ打線に捕まった。0―2の4回、先頭に中越え二塁打を許し、その後、1死を奪うも、右前打と死球で1死満塁と傷口を広げ、交代を告げられた。「調子は悪くなかった。打たれてしまうというのは何か足りない。自分の実力不足」。5安打4四死球2失点で4回途中降板となり、チームを19年以来の初戦突破には導けなかった。
“ドラ1”として迎えた社会人最後の大会で制球に苦しんだ。3回、先頭への四球とヒットで1死一、二塁を招き、中前適時打などで2失点。流れをつかめず「ここ一番で、試合の持っていき方や気持ちの面で足りていなかった。そこは一生の課題になる」と反省しきりだった。
ただ、初回は自己最速タイの149キロをマークし3者凡退と圧巻の立ち上がり。ネット裏で見守った阪神・熊野スカウトも「緊張もあったと思う。ボール自体はよかった。問題ない」と、変わらぬ評価を口にした。伊原は「課題を一つずつ潰しながら、プロの世界で日本一を再び目指したい」と、強い覚悟を持って新天地に飛び込む。(瀬川 楓花)
11/02 06:00
スポーツ報知