【オリックス】「山本由伸投手のようになりたい」Ｕ１８台湾代表最速１５３キロ右腕が入団会見

　オリックスが育成枠で獲得したＵ―１８台湾代表の陳睦衡（チェン・ムーヘン）投手（１８）が１日、大阪・舞洲の球団施設で入団会見を行った。支度金７５００万円、年俸６００万円（ともに推定）で背番号は０１７。最速１５３キロ右腕は、はっきりと目標設定した。

　「ドジャースにいる山本由伸投手のようになりたいと思います」。自身５度目の来日。今回は両親とともに、特別な思いで足を踏み入れた。育成からスタートとなっても、山本と同じ絶対的エースの肩書きを背負うことが夢。「投手にとってすごくいいモデル」と投球映像を教材としてきた。

　フォークを決め球にカーブ、スライダー、チェンジアップを操る本格派。９月のアジア選手権では、日本相手に４回無安打無失点と快投し、ベストナインにも輝いた。右投げ左打ちで内野手経験もアリ。「二刀流になれるチャンスがあれば、チャレンジしたい」と意欲を隠さなかった。

　台湾・国立体育大学に在学したままＮＰＢ入りしたのはチェン・ウェイン（元中日、阪神）と同じ。「あこがれの先輩。ＮＰＢ、のちにメジャーとかでいい成績が出せるよう」と母国の英雄が刻んだキャリアも理想だ。福良ＧＭも「球も強いし、変化球も素晴らしい。フィールディングもうまい。全てにおいて完璧」と早期の支配下登録を期待した。５日からの秋季キャンプにも参加。楽しみな金の卵が仲間入りした。（長田　亨）

　◆陳　睦衡（チェン・ムーヘン）２００６年３月２３日、台湾出身。１８歳。穀保家商高から台湾国立体育大へ進学。９月のＵ―１８アジア選手権では２試合に先発し、計９回１／３を２安打無失点。１８１センチ、８４キロ。右投左打。