DeNAジャクソン7回0封8K 中4日もクラシック音楽効果で冷静に 神継投で日本Sタイ66年ぶり26回0封
◆SMBC日本シリーズ2024第5戦 ソフトバンク0―7DeNA(31日・みずほペイペイドーム福岡)
DeNA・ジャクソンは落ち着いていた。際どい判定に球数がかさんだ相手先発・大関とは対照的に、果敢にゾーンで勝負した。第1戦から中4日だったが、「そんなことは関係ない。勝つことが一番大事」と頼もしかった。第4戦のケイに続き、初回から3者連続奪三振。7回3安打無失点、8Kと完璧に封じた。
落ち着きには理由があった。登板前は配信サービスでクラシック音楽を聴いた。「マインドを整えるんだ。歌詞を口ずさんで興奮しないようにね」。この日は特別にロックを追加。冷静さに少しだけ高揚感を加えて結果を出した。日中には23年途中まで在籍したドジャースが世界一を達成。ベシアらとは連絡を取っており、刺激を力に変えた。
チームはシーズンで一度しかなかった2戦連続完封勝ち。第3戦の2回から66年ぶりのシリーズタイ記録となる26イニング連続無失点とし、三浦監督は「最高の投球をしてくれた」と右腕をたたえた。セ5位の防御率3・07だった投手陣が、最高峰の舞台で変身を遂げている。
◆日本シリーズ記録室
▼連続無失点のタイ記録 DeNAは〈4〉戦に続き〈5〉戦も敵地で完封勝利。日本シリーズで2試合以上連続の完封勝ちは(回戦数の白ヌキは敵地)
年度 回戦 年度 回戦
51巨人《1》《2》 64南 海《6》《7》
53巨人〈4〉《5》 99ダイエー《3》《4》
54西鉄〈3〉〈4〉 24DeNA《4》《5》
55南海〈2〉《3》
7度目。セの球団で51、53年の巨人に次いで71年ぶり3度目だ。
これで〈3〉戦の1回に1失点の後、3試合にまたがり26イニングを連続で無失点。58年の西鉄(対巨人〈5〉戦2回~〈7〉戦8回)に並ぶ、連続イニング無失点のシリーズ最多記録となった。
▼外国人2人の好投 〈4〉戦のケイに続いて〈5〉戦はジャクソンが勝利投手。ともに先発で7回を無失点の好投を見せた。シリーズで2試合続けて外国人投手が勝ったのは、64年〈6〉〈7〉戦に連続完封のスタンカ(南海)、16年〈5〉〈6〉戦ともにリリーフで白星のバース(日)に次ぎ3度目。過去2度は1人でマークしており、2人で記録したのは今回が初めて。(阿部 大和)
11/01 05:10
スポーツ報知