ついに出た! ジャッジがワールドシリーズ初アーチ 負ければ敗退のヤンキースが先制
◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 ヤンキースードジャーズ(30日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)
第4戦でシリーズ初勝利を挙げたヤンキースの主砲アーロン・ジャッジ外野手のワールドシリーズ自身初となる先制2ランを放った。
初回1死一塁で迎えた第1打席。初球だった。フラーティーの甘く入った94マイル(約151キロ)の直球を完璧にとらえた。放物線を描いた打球が右翼席に吸い込まれた瞬間、スタジアムは大歓声に包まれた。シリーズ5戦目、19打席目でようやく生まれた待望の一発は、打球速度108・9マイル(約175キロ)、飛距離403フィート(約122メートル)の打った瞬間それと分かる当たり。一塁を回ってガッツポーズを作り、ダッグアウトでナインが作る歓喜の花道を端から端まで通過した。
第4戦を終わって打率1割4分と低迷した主砲。だが、前日の試合では四球を選び、8回の第4打席では左前適時打を放ち、同シリーズ初打点を上げ、二盗にも成功。その回一挙5点の大量得点に貢献した。試合後は「先は見ない。まず明日の試合に勝つことだけを考えている」と、語っていたジャッジ。前夜からの流れを途切れさせることなく、結果を出した。
試合前のブーン監督は「状態が上がって、状況判断も良くなっている。誰よりもホットな絶好調まで、あと少しのところだ」と分析。主砲の完全復活を予想していた矢先だった。
主将に続けとばかりに4番・チザムも右翼へのソロで、2者連続アーチ。球場は早くも最高潮のような盛り上がりを見せた。崖っぷちのヤンキース。負ければ敗退という試合で、最高の立ち上がりとなった。
10/31 09:52
スポーツ報知