ヤンキース、WS史上54年ぶりの3連敗から1勝…4連勝逆転Vは前例なし

◆米大リーグ ワールドシリーズ第4戦 ヤンキース―ドジャース(29日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 3連敗で崖っぷちに追い詰められたヤンキースが、ドジャースに競り勝ち、シリーズ成績を1勝3敗とした。1-2で迎えた3回に、アンソニー・ボルピ内野手が、左翼へ自身ポストシーズン初本塁打となる満塁弾を放って逆転。5-4で迎えた6回には、新人捕手オースティン・ウェルズが右越えソロ本塁打を放って突き放した。。2点リードで迎えた8回には1死から二塁打と四球で一、二塁。重盗を成功させ二、三塁とすると、バードゥーゴの野選で1点を追加。なお一、三塁でトーレスが右中間へだめ押し3ランを放った。一度火が付いた打線はとどまることを知らず、ソトが二塁打を放つと、ジャッジが左前へ適時打。待望の今シリーズ初打点が生まれた。

 MLB公式サイトのサラ・ラングス氏はX(旧ツイッター)で関連の記録を多数紹介した。ワールドシリーズで開幕3連敗から1勝を返したのは1970年のレッズ(対オリオールズ)以来54年ぶり。この間9チームがスイープ(4連敗)で敗れ去ったという。

 またWSでの11得点は78年第5戦以来、敗退のかかった試合に限れば60年第6戦以来、いずれも球団史上2番目だった。

 7戦制のポストシーズンで、開幕3連敗した41チーム中、スイープを阻止したのは史上10度目。そのうち4チームは2連勝、さらに2チームは3連勝し、第7戦まで持ち込んだという。ワールドシリーズで3連敗から4連勝で逆転優勝したケースは1度もない。

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