ソフト小久保監督「今年一番ドキドキ」日本シリーズ初采配 「状態良かった」緊急昇格・嶺井の代打起用もズバリ

代打・嶺井を迎える小久保監督(カメラ・上村 尚平)

◆SMBC日本シリーズ2024第1戦 DeNA3―5ソフトバンク(26日・横浜)

 「SMBC日本シリーズ2024」が横浜で開幕し、ソフトバンク(パ・リーグ1位)がDeNA(セ・リーグ3位)に競り勝った。ホークスは史上最長を更新する日本シリーズ(S)の連勝を13に伸ばし、日本Sタイの敵地6連勝。DeNAは9回に3点を奪い意地を見せたが及ばなかった。

 日本シリーズ初采配は、最後に冷や汗をかかされた。「最後は今年一番ドキドキしました」と、ソフトバンク・小久保監督が会見で苦笑いした。5―0と楽勝の展開で守護神オスナに9回を託したが、2点差で一発出れば逆転サヨナラ負けの状況まで追い込まれた。それでも9回の追加点が効き、チームは日本シリーズ13連勝。ポストシーズンはCS最終ステージから負けなしの4連勝とした。

 2回の有原の2点適時打の後、打線が停滞。9回は先頭の代打・嶺井の中前打から突破口を開いた。22年まで在籍したDeNAを知る男として、日本シリーズから1軍に緊急昇格。「ハマスタですごい打っているイメージがあった。打撃練習を見ていても、状態が良かった」と、ベンチには中村晃も残る中での代打起用が的中した。22年9月23日の以来の「3番・今宮」もはまった。1死一、二塁で2点二塁打を放ち、期待通りの活躍だった。

 現役時代に日本一を経験し、11年にMVPを獲得した1年生監督は、試合30分前にナインを集めて「2024年型のホークスは日本一を達成して完結する」と鼓舞。「3つ負けられるのが日本シリーズ」と、浮かれることなくタクトを振るう。(島尾 浩一郎)

▼敵地6連勝はタイ記録 18年以降のソフトバンクの日本シリーズは、

18年対広△●○○○○

19年対巨○○○○

20年対巨○○○○

24年対D○

 18年〈2〉戦で敗れた後は13連勝。シリーズの連勝記録を更新中だが、敵地では、18年△●○、19年○○、20年○○、今年○で6連勝。シリーズで敵地6連勝は、00年○○○、02年○○、08年○の巨人と並ぶシリーズの敵地最多連勝にもなった。

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