満員御礼!怒声あり笑いありの前日会見 すでに始まっていたお祭り騒ぎワールドシリーズ…担当記者が「見た」

◆米大リーグ ワールドシリーズ ドジャース―ヤンキース(24日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が世界一に挑むヤンキースとのワールドシリーズ(WS)は、ドジャースタジアムで25日(日本時間26日)午前9時8分に開幕する。両軍選手は24日(日本時間25日)、開幕前日の「メディアデー」に出席。大谷は念願の初出場となる大舞台、ヤ軍のA・ジャッジ外野手(32)と相まみえる“世紀の決戦”に向け、約23分間の会見で決意を語り尽くした。現場の大混雑ぶりを中村晃大記者が「見た」。

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 全選手がイスに座り、じっくりと質問に答える「メディアデー」。ポストシーズンでもWS前日だけで、オールスター前日と年2回しかない特別な日だ。

 “メインイベント”の前に、会見場でヤンキース・ブーン監督の会見がスタートした。約150席が用意されているが、この日は満員御礼。立ち見の人が出るほどだった。その後バックスクリーンの裏に移動し、選手たちを待った。待機場所から「GOサイン」が出ると、記者、カメラマンがお目当ての選手のブースに向かって走り出す。一番人気の大谷のもとには40人ほどが殺到。写真や音声を撮るための“場所取り”が白熱し、「バック、バック!」「ホールドオン(ちょっと待って)!」などの怒声も飛び交った。警備員が注意する場面もあり、輪の中心で約40秒、大谷が逆に待機する状態となった。

 ドジャース側の取材が始まる前、メディア待機場所の近くの席だったE・ヘルナンデスが声を発し、それを「GO」の声と勘違いした一部の記者が肩すかしを食らって笑いが起きる場面も。緊迫した空気も含め、何もかもがいつもと違う―。WSのお祭り感はもう始まっていた。(メジャー担当・中村 晃大)

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