大谷翔平、選手・監督らが選ぶMLB全体のMVPを受賞 ジャッジら抑え「球史に残る大活躍」 複数回受賞は11人目の快挙

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が24日(日本時間25日)、老舗スポーツメディア「スポーティング・ニューズ」の年間最優秀選手「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたことを、同サイトが発表した。大谷が同賞を受賞するのは21年以来3年ぶり2度目。同賞の選出は1936年からで、複数回受賞するのは、11人目という快挙となった。

 今季はドジャース移籍1年目ながら、54本塁打と130打点のナ・リーグ2冠王に輝き、リーグ2位の打率3割1分、59盗塁をマーク。MLB史上6人目となる「40―40」(40本塁打&40盗塁)を達成しただけでなく、「54―59」まで数字を伸ばして、前代未聞「50―50」をも史上初めてクリアした。

 同賞のライバルとみられていたヤンキースのジャッジも58本塁打、144打点でア・リーグ2冠王に輝き、打率3割2分2厘、10盗塁もマークしていた。だが、30球団の選手、監督、球団幹部による投票で決まる同賞では、大谷が全体の60%以上の票を集めて、ジャッジを上回ったという。

 同サイトでは「今シーズンの大谷は23年9月に右肘トミー・ジョン手術を受け、指名打者による出場のみだったが、球史に残る大活躍を残した。10年総額7億ドル(約1022億円=契約発表時のレート)の契約を結び、開幕直後には通訳の賭博スキャンダルにも見舞われるなど多くのプレッシャーがあったにもかかわらず、54本塁打、59盗塁をマークし、さらには打点、長打率、塁打、OPSでリーグトップになって史上初めて『50―50』も達成した。例年であればジャッジの活躍を支持する声も多いだろうが、大谷の唯一無二の成績を考えれば守備をしないことも問題はなかったということだろう」などとした。

 シーズン全日程終了後の11月中に発表される全米野球記者協会会員によるMVPは、ア・リーグがジャッジ、ナ・リーグが大谷の受賞が濃厚とされている。25日(同26日)からはワールドシリーズでチームの頂点をかけて対戦する両者。両リーグの本塁打王対決で「大谷VSジャッジ」がシリーズの中心となっているが、大谷が場外ながら“先勝”する形となった。

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