ドジャース・ヤンキースの黄金カードで低迷続きの全米テレビ視聴者数大幅アップなるか

大谷翔平

 米大リーグのワールドシリーズは1981年以来のドジャースVSヤンキースという東西の人気チーム同士の戦いとなった。

 かつて10月のワールドシリーズは全米のビッグイベントの一つとして多くの視聴者を呼びこんだ。特にこのカードは、データが出ている1968年以降の3度の戦いで、全試合の平均全米視聴率と視聴者数は

 ▼1977年 29・8%=3715万人

 ▼1978年 32・8%=4428万人

 ▼1981年 30・0%=4137万人

 NBCが中継した1978年の数字は歴代NO1。6試合すべて30%超えで決着のついた第6戦は35・9%、5060万人が視聴していたという。

 そんなワールドシリーズだが長期ストライキで中止になった1994年をきっかけに全米での注目度が陰りがみえてきて、1992年のブルージェイズブレーブス戦の20・2%、3000万人視聴が最後の20%&3000万人超え。

 その後はネットなどの視聴方法が多岐にわたるようになってどんどん下がり始め、近年では2016年カブスインディアンス(現ガーディアンズ)戦が第7戦にもつれ込みながら12・9%、2285万人がピーク。レンジャーズ・ダイヤモンドバックスが戦った昨年は5試合平均で4・7%、908万人まで落ち込んでしまった。

 今年は、熱戦が続いたア・リーグ優勝決定シリーズ第4、5戦の視聴数が2試合平均で昨年より37%もアップしたという報道もあるだけに、ビッグマーケット同士の黄金カードへの期待は高まる一方だ。

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