ヤンキース・ジャッジが語る大谷翔平「彼は野球の親善大使」 MVP候補対決のWSへ「心から楽しみ」

 ワールドシリーズ(WS)進出を決めたア・リーグ王者、ヤンキースは22日(日本時間23日)、本拠地・ヤンキースタジアムで全体練習を行った。主砲のアーロン・ジャッジ外野手がメディアに対応。ドジャースの大谷翔平投手について「彼は野球の親善大使」と認識していることなど印象を語り、自身初のWSの舞台でのMVP候補対決に意気込んだ。

 東のジャッジ、西の大谷。注目のMVP候補対決にNYメディアの質問が飛んだ。

 「(大谷がすごいのは)明白だけど、それ以上に彼をすごいと思うところは…」。ジャッジはしばし沈黙し、苦笑した後、「誰が見ても明白なこと以外? 僕には全てが明白に見えるよ」と語った後、「打率を残し、長打力があり、スピードがある。今年は50盗塁もした。『50―50』は皆が話題にしているが、そのすごさは語り切れない。感服するばかりだ。素晴らしいアスリート。彼は球界で最高選手で、このスポーツの親善大使だ。彼が塁上でみせるハッスルプレーを見ても分かる。常に、野球を正しくプレーしている」と惜しみない賛辞を送った。

 球界の親善大使―。オールラウンドで野球の素晴らしさを体現する大谷を“大使”と名付けた。球団や国境を越え、野球の理解を深め、その発展に寄与しているというジャッジの認識。25日(同26日)に開幕する大舞台では、敵、味方に別れてしのぎを削るが、そこには同世代にメジャーをけん引するアスリートとしてのリスペクトが表れている。

 大谷がエンゼルス時代から何度も対戦しているが、今度はその舞台が最高のレベルに上昇する。「過去には、僕の頭上を彼のホームランが飛んでいったこともある。だが、最大のステージで、最高の瞬間に、彼と戦えることは本当にクールなことだ。多くの子どもたちもこのシリーズを見るだろう。対戦を心から楽しみにしているよ」と意気込む。

 ドジャースの印象を問われ、「フレディ(フリーマン)は足首を負傷していたが、ショーヘイ(大谷)、ムーキー(ベッツ)とMVPが3人並ぶ。いきなりこの3人と対戦するのはとてもタフ。先発陣も良く、中継ぎも戦力アップして、完璧な布陣だ。スピードがあり、運動能力にたけ、長打力もあるダイナミックなチーム」と語ったジャッジ。「ここからリアルな楽しみが始まる」と腕をぶした。

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