【大学野球】関学大が65年ぶりの春秋リーグ連覇 1点を追う9回1死満塁で山畑陸が逆転3点三塁打

2季連続優勝を決め、歓喜の関学大ナイン(カメラ・森口 登生)

◆関西学生秋季リーグ戦 第7節1回戦 関学大8―6京大(21日・わかさスタジアム京都)

 関学大が5点差を逆転して京大に連勝し、2季連続17度目(旧リーグを含む)の優勝を決めた。1点を追う9回1死満塁で山畑陸三塁手(4年)が逆転の3点三塁打を放った。11月1日からの関西地区大学選手権(南港中央)出場が決定。3勝すれば明治神宮大会(11月20~25日)出場が決まる。

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 金のテープがスタンドから舞う中、ナインがマウンドで天を指さした。2点リードの9回1死一塁。5番手・岡虎太朗が最後の打者を三ゴロ併殺に仕留め、65年ぶりの春秋リーグ連覇が決定。チームを束ねた小川将信主将は「周りの選手に恵まれた。この中で主将ができて幸せ」と喜びをかみ締めた。

 新チーム結成当初に掲げたのは「負けないチーム」と「応援されるチーム」。グラウンドに向かう道中のあいさつや、練習後の掃除から見直した。5―6の9回1死満塁で3点三塁打を放った山畑は「長所はチーム力。徹底することで好機で1本出たり、試合が優位に進むことが多くなった」。行動と成果を結びつけた1本でチームを勝利に導いた。主将も「1年間継続してこられた。結果として出たと思います」と胸を張った。

 今秋のリーグ戦で残すは22日、1勝1敗1分けで迎えた関大との第4戦のみ。24日のドラフト会議で1位候補に挙がる金丸夢斗投手(4年=神港橘)と対決する。「金丸を打って勝ちたい。気持ちよく関西(地区大学)選手権に行きたい」。今春は成し得なかった完全優勝を果たして、さらなる高みを目指す。(森口 登生)

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