ドジャースが12失点完敗で3勝2敗に 大谷翔平は2安打も先発右腕が3回8失点KO…千賀滉大登板なし

◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦 メッツ12―6ドジャース(18日、米ニューヨーク州ニューヨーク=シティフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が18日(日本時間19日)、3勝1敗で突破に王手をかけたリーグ優勝決定シリーズ第5戦、敵地・メッツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、4打数2安打で4試合ぶりのマルチ安打をマークした。チームは完敗を喫して3勝2敗となり、リーグ優勝決定とワールドシリーズ進出決定は、20日(同21日)に本拠地で行われる第6戦以降に持ち越されることになった。メッツ・千賀滉大投手(31)はブルペン待機したが登板はなかった。

 大谷は初回先頭の1打席目に先発左腕・ピーターソンから右前安打を放って3試合連続安打。2回2死一、三塁の2打席目はバットを振らずして相手バッテリーの暴投を誘って1点が入り、2死二塁となって四球を選んだ。4回2死走者なしの3打席目も左前に落とす安打を放って3打席連続出塁。だが、いずれも得点にはつながらなかった。3番手右腕・スタニクと対戦した5回2死走者なしの4打席目は空振り三振。5点を追う8回1死走者なしの5打席目は、守護神右腕・ディアスと対戦し、空振り三振に倒れた。

 勝てばリーグ優勝、ワールドシリーズ進出が決まる一戦だったドジャース。試合は激しい点の取り合いだった。ドジャースは初回に大谷、ベッツの連打で無死二、三塁のチャンスを作ったが、T・ヘルナンデス、フリーマン、エドマンが凡退して無得点。初回から抑えたメッツ先発・ピーターソンが絶叫した。これで流れはメッツに傾いたのか、直後の1回裏には、1死一、二塁で今シリーズ本塁打も打点もなかった4番のアロンソが中堅右へ先制3ラン。崖っぷちに立たされたメッツが先制点を奪った。

 2回には大谷の打席での暴投でドジャースが1点を返して1―3と2点差に点差を詰めたが、メッツは3回に4安打と2四球を集めて一挙5得点。第1戦で7回2安打無失点の好投を見せたドジャース先発・フラーティは3回75球、8安打8失点というまさかの大炎上でKOとなった。

 7点を追う4回にドジャースは2死走者なしからパヘスのソロで1点を返すと、大谷の左前安打などで2死満塁のチャンスを作ったが、フリーマンが2番手右腕の元西武・ギャレットの前に見逃し三振。すると直後の4回裏には2番手右腕・ハニーウェルが2点を失って2―10と再びリードを広げられた。

 それでもあきらめを見せないドジャースは、8点を追う5回にパヘスが2打席連続弾となる3ラン。ドジャースの新人選手がポストシーズンで1試合2本塁打を放つのは初だった。さらに6回先頭のベッツもソロ。最大8点差を、6―10と一度は4点差まで詰めた。それでも6回裏に再び1点を失って6―11とリードを5点に広げられた。メッツは8回にも1点を加え、14安打12得点と打線が大爆発だった。

 あす19日(同20日)は試合がなく、第6戦は20日(同21日午前9時8分開始予定)にロサンゼルスに戻って本拠地のドジャースタジアムで行われる。第6戦もメッツが勝って逆王手をかけて第7戦にもつれた場合は21日(同22日午前9時8分開始予定)にドジャースタジアムで行われる。

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