【大学野球】大商大が6連覇!ドラ1候補・渡部聖弥が執念の犠打でサヨナラV演出「あそこでバントを選べたのも成長」

9回2死満塁、代打・蜷川大が左前にサヨナラ打を放ちグラウンドに集まる大商大ナイン(カメラ・谷口 健二)

◆関西六大学野球秋季リーグ戦 第7節3回戦 大商大2X―1大経大(16日・マイネットスタジアム皇子山)

 大商大が、大経大にサヨナラ勝利で6季連続27度目(旧リーグを含む)のリーグ優勝を決めた。

 勝った方が優勝の大一番、0―0の9回に1点を先取された。窮地に立たされたナインだが、裏の攻撃で無死一、二塁を作り、連盟最多安打記録の更新がかかっていたドラフト1位候補・渡部聖弥三塁手(4年=広陵)が初球を投前犠打。1死二、三塁とチャンスを広げ、敵失で同点に追い付くと、その後、2死満塁で代打・蜷川大(3年=広陵)が左前へサヨナラ打を放った。

 熱戦を制し、連続優勝記録を更新する6連覇。渡部の犠打について富山陽一監督は、「打てと言ったが、自分のことよりチームのことを考えてでしょう。ひょっとしたら最後の打席になるっていう中で、あそこでバントができるというのは…すばらしい人間じゃないかと思います」とたたえた。渡部はこの日3打数無安打で、37年ぶりの連盟最多安打の新記録樹立とはならなかったが「記録は本当にどうでもよくて、勝つことだけを考えていた。あそこでバントを選べたのも成長だと思うし、それで勝ったので素直にうれしい」と話した。

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