【大学野球】 “ミスター・サブマリン”を父に持つ東大・渡辺向輝が初完投初勝利

リーグ戦初勝利を喜ぶ東大・渡辺

◆東京六大学野球秋季リーグ戦第5週第2日▽東大3X―2法大(13日・神宮)

 東大が2―2の9回裏に1点を奪って法大にサヨナラ勝ち。元ロッテ投手で、“ミスター・サブマリン”の異名をとった渡辺俊介氏(48)を父に持つ渡辺向輝投手(3年=海城)が9回2失点で完投し、リーグ戦初勝利を挙げた。

 9回裏1死二塁から、7番・門田涼平一塁手(2年=松山東)が右中間を破るサヨナラ二塁打。その瞬間を振り返り、渡辺は「9回裏ということも忘れてしまうくらい集中していた。『ウワーッ』という、言葉にならないような気持ちでした」と話した。

 父と同じアンダーハンドから151球を投じての初完投。被安打9、与四死球7と再三にわたって走者を出しながら粘り抜いた。「基本的にはスライダーとシンカーの2球種で戦ったのですが、相手の目が慣れてきた時にストレート、カーブといった別の球種を冷静に投げたことが、狙いを絞らせなかった要因だと思います」と渡辺。大久保裕監督(66)は「(バットの)芯に当たらせない、いいピッチングだった」とたたえた。

 東大にとっては、今月6日の慶大2回戦に続く勝利。1シーズンに2勝を挙げるのは、2017年秋以来となる。

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