【大学野球】ドラ1位候補の関大・金丸夢斗、巨人など8球団スカウトの前で69イニング連続自責0「感覚上がってきた」

リリーフ登板した関大の金丸夢斗(カメラ・瀬川 楓花)

◆関西学生秋季リーグ戦 第6節1回戦 関大7-6関学大(12日・南港中央)

 関大が、今春王者・関学大との“関関戦”を制し、秋4連覇に望みをつないだ。24日のドラフト会議で1位候補に挙がる最速154キロ左腕・金丸夢斗(4年)は、8回から登板して2イニングを1安打無失点。巨人を含む8球団のNPBスカウトが視察する前で、昨秋からの連続自責0を69イニングに更新した。

 波に乗りかけた春王者を断ち切った。7―6の8回からマウンドに上がった金丸は、1死から今季8登板目で初の四球を与えた。9回は先頭に二塁内野安打を許したが、ともに併殺に封じて1点差を死守した。「感覚も上がってきて、出力も出るようになってきた」と、うなずいた。

 すでに自力Vは消滅しており、今節で勝ち点を落とせば関学大の優勝が決まる。7―4の7回に荒谷紘匡が2ランを浴びて1点差に迫られた。「嫌な感じになったんですけど、ここで任されるのが自分」。緊迫した状況でも冷静さを欠くことはなく、23年秋の立命大3回戦から続く連続自責0を69イニングまで伸ばした。

 ドラフト会議が迫り、広島は明大・宗山の指名を公表した。ともに目玉候補とされるが「気にしないようにして、目の前の試合をしっかり投げると思うようにしています」と集中。春に腰を痛めたため、今季はリリーフに限られているが、この日は阪神が6人態勢を敷くなど注目度は抜群。巨人・岸スカウトは「復帰してからも状態が安定している」と、高評価は不変だ。

 連勝すれば、優勝に望みがつながる。金丸は「勝つしかない。勝ち点を取ることが僕たちのやるべきこと」と、執念を燃やした。(瀬川 楓花)

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