ダルビッシュ有、初回は1安打無失点 大谷翔平を三振斬り 運命の第5戦で山本由伸と“日本人先発対決”

◆米大リーグ、地区シリーズ第5戦 ドジャース―パドレス(11日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 パドレス・ダルビッシュ有投手(38)が11日(日本時間12日)、地区シリーズ第5戦の敵地・ドジャース戦に先発。初回は1安打無失点で立ち上がった。

 1番・大谷翔平投手(30)との第1打席はフルカウントからの6球目、内角スライダーで空振り三振。2番・ベッツはカーブで遊ゴロ、右足首を捻挫しながら強行出場の3番・フリーマンには右前打を許したが、4番のT・ヘルナンデスは一邪飛に仕留めた。初回の最速は95・7マイル(約154キロ)を計測した。

 古巣のド軍戦は今季、レギュラーシーズン3試合で1勝0敗、防御率1・72と好相性。今シリーズでも第2戦で熟練の投球術と多彩な変化球で大谷を3打数無安打に封じ、7回3安打1失点で白星を挙げた。しかし、この日は中4日での先発。今季の中4日は4試合で1勝3敗、防御率6・43と苦戦しているというデータもある。

 ドジャース先発の山本由伸投手(26)とは初の投げ合い。ポストシーズン初の日本人先発投手対決が実現した。前日会見では「個人的にもすごく仲が良い選手なので。こういう舞台で投げ合えることはすごく幸せなこと」と話していた。それでも、勝負となれば話は別だ。2勝2敗のタイで迎えた第5戦。勝てば突破、負ければ敗退の大一番で先発を託された意味は、十分に理解している。

 チームのリーダーでもある背番号11は「チームの皆さん、ファンの方もそうですし、期待してくださっていると思うので、結果的にパドレスが勝つような投球ができればいいなと思います」。今季は7月6日(同7日)に家庭の事情で制限リスト入り。8月下旬までチームを離れていた時期もあったが。その分、「今までとは段違いに落ち着いている」とメンタル面に余裕が生まれた。“大人の投球”でパ軍を勝利に導く。

ジャンルで探す