ダルビッシュ有「今までと段違いに落ち着いている」 実感するメンタル面の成長 運命の第5戦先発も自然体

会見に臨んだパドレス・ダルビッシュ有投手(カメラ・安藤 宏太)

 パドレス・ダルビッシュ有投手(38)が10日(日本時間11日)、11日(同12日)に行われる地区シリーズ第5戦の敵地・ドジャース戦を前にドジャースタジアムで全体練習を行い、前日会見に臨んだ。

 ここまで2勝2敗。第5戦に勝ったチームが地区シリーズを突破し、メッツとのリーグ優勝決定シリーズに進む大一番で先発を任されたが「自分しか(今投げられる)先発がいないので(笑い)」と報道陣の笑いを誘い、「チームの皆さん、ファンの方もそうですし、期待してくださってると思うので、結果的にパドレスが勝つような投球ができればいいなと思います」と力を込めた。

 今季は6月1日(同2日)に左足付け根の張りで負傷者リスト(IL)に入り、同19日(同20日)のリハビリ登板後、戦列復帰する予定だったが、7月6日(同7日)に家庭の事情で制限リスト入り。8月下旬までチームを離れていた。ド軍との地区シリーズ第2戦で7回3安打1失点の好投を見せ、パ軍を勝利を導いてから中4日となるが「今の時期(例年なら)けっこうあちこち痛いところがあるんですけど、そういうのもすごく少ないですし。メンタル面としては本当に例年よりもというか、今までとは段違いに落ち着いているというのは本当に自分の中で分かることなので」と自信をのぞかせた。

 「(落ち着きは)制限リストにいたというのはすごく大きかったなと思いますね。やっぱり自分の中では。そこでまた違う、精神的な部分では違うところに行ったというのがあると思うので。そこだと思います」と自然体のダルビッシュ。これまでポストシーズンでは通算12試合に登板し、5勝6敗、防御率3・88。第2戦では3打数無安打に抑えた大谷翔平投手(30)との再戦、さらには山本由伸投手(26)との投げ合いになる可能性もあるが、“大人の投球”で再びドジャース打線を翻弄する。

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