「非常に頼もしく見えています」侍・井端監督がプレミア12の4番に岡本を指名「チームのことも考えられる選手になった」

東京ドームでティー打撃に励む岡本和。侍ジャパンの4番に指名された(カメラ・相川 和寛)

 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(11月9~24日)に出場する侍ジャパンのメンバー全28選手が9日、発表された。都内ホテルの会見で侍ジャパンの井端弘和監督(49)は、巨人の4番として全143試合出場してリーグ優勝に貢献した岡本和真内野手(28)を、プレミア12でも4番で起用する考えを明かした。

 スーツ姿で会見に臨んだ井端監督は感情と期待を込めながら、新たに選んだ侍ジャパンのメンバー28人の名前を読み上げた。連覇を目指すプレミア12での打順に関して「ユニホームを着る前に決めていくとろくなことが起きないと思っている」と慎重ながらも、4番についてはすでに心を決めていた。

 「4番はやはり今のところ可能性が高いのは岡本選手かなと思います」

 意中の4番は巨人の岡本和だった。今季、岡本和は全143試合に4番として出場し、打率2割8分、27本塁打、83打点の成績を残して、チームをリーグ優勝へと導いた。プレミア12の4番候補だったヤクルト・村上が5日の広島戦(マツダ)で自打球を受けて右足親指を骨折して出場不可能となったこともあり、指揮官は岡本和の4番を決断した。

 岡本和の成長を見守ってきた井端監督は「昨年のWBCを経験して、また一回り大きくなったと思う。チームを引っ張る立場で、さらに成長するのではないか。自分のことも大事ですが、チームのことも考えられる選手になった。非常に頼もしく見えています」と信頼を寄せた。まずはポストシーズンに向けて調整を進める岡本和も「井端さんと野球するのが久しぶりなので楽しみです。選んでいただいた以上は、しっかりとチームの勝利に貢献できるように頑張ります」と気合を入れた。

 この日の会見に同席した侍ジャパン強化委員会の委員長で日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は、26年WBCまでの井端監督の契約延長を発表。指揮官は「26年のWBCまで監督としてやらせていただくことになりました。まだ先のことなので、まずはプレミア12で日本が世界一になることだけを考えて、一つ一つ課題をクリアしてその後のWBCにつなげていければと思います」と気持ちを新たにした。26年WBCを見据えて、井端監督がオーダー表の4番に岡本和の名前を記す。(阿見 俊輔)

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