「1イニングなら3人で絶対抑える」2軍生活長かった巨人ドラ1右腕がCSベンチ入りへサバイバル突破

フェニックス・リーグ参加へ、羽田空港から宮崎行きの飛行機に乗り込む西舘(カメラ・宮崎 亮太)

 巨人・西舘勇陽投手(22)が6日、CS最終ステージでのベンチ入りへ、フェニックス・リーグで結果とともに文句のない内容を出し続ける決意を示した。東京Dでの練習後、宮崎へ移動。「1イニングだったら3人で絶対抑える。短期決戦なので、『走者を出してもゼロ』だと不安定という見られ方もあると思うので、そこはガッチリ」と、表情を引き締めた。

 リーグV達成翌日の9月29日に約1か月ぶりの1軍昇格を果たし、同日のヤクルト戦(神宮)で3回1安打無失点、6奪三振。救援でのCSメンバー入りへ可能性を残した。シーズン前半は苦しんだフォークも2軍で投げ込んだことで、「良くなっている。大学ではフォークで半分以上三振を取っていて、それが春先、全然投げられなかったのが問題だったんですけど、戻って来たかな」とうなずいた。

 今季は開幕からセットアッパーとして10戦連続無失点&ホールドを記録。夏場からは先発転向に挑戦するなど2軍生活が長かったが、日本一へ重要な期間に1軍で戦う好機が眼前にある。「ヤクルト戦で良かったので、このまま1軍で力になれれば」。力を発揮し続け、1年目から短期決戦の舞台に立つ。(田中 哲)

ジャンルで探す