【高校野球】東北学院榴ケ岡の“個性派集団”が一丸で初出場初勝利を狙う…秋季高校野球東北大会組み合わせ抽選会

握手をして健闘を誓う東北学院榴ケ岡・佐々木大主将(左)と東日本国際大昌平・宗田主将(右)(カメラ・有吉 広紀)

 来春のセンバツ高校野球(甲子園)出場に向けた重要な参考資料となる秋季高校野球東北大会(12日開幕、ヨークいわきほか)の組み合わせ抽選会が3日、福島市内で行われた。初戦の2回戦(12日)で東北学院榴ケ岡(宮城3位)が、秋初勝利を懸けて東日本国際大昌平(福島2位)と激突する。榴ケ岡は“個性派集団”が一丸となって戦うと意欲を見せている。

 東北学院榴ケ岡は、強い個をまとめ、強い集団になって初出場初勝利を狙う。5年ぶりに主将らが一堂に会して行われた抽選会。佐々木大翼(つばさ)主将(2年)は「緊張もあったけどワクワクのほうが大きかったです」と笑顔で振り返った。チームについて問われると「選手一人一人の個性が違うし、それぞれ良さを持っている。主将の自分が引き出せるようにしたい」と力強く語った。

 個性が強いとまとまりを欠く場合があり、「(練習前に)あれをやろう、これをやろうという意見は、3年生よりも出ています」と佐々木大主将。だが決してわがままではなく、「練習試合でミスしたことや、大会に向けて必要なことが多い」。チームに有益となることを、それぞれが考慮した上での意見だ。3位になった県大会では毎試合失策を記録するなど、守備面の乱れが目立った。その後の練習では送球の強さを意識し、ワンバウンドでもいいから強く低い球を投げるよう徹底。自ら考えて取り組んだ練習の成果を試合で発揮する。

 初出場だけに試合で緊張することも予想しているという主将。それでも「良さや個性を出せるように集中して、元気に声を出してやっていきたい。元気は自分たちの売りでもあるので」と意気込みを語った。一致団結した“個性派集団”が、初の東北舞台で躍動する。

(有吉 広紀)

 ◇東北学院榴ケ岡の県大会での戦い エース・佐々木健斗(2年)がキレのある変化球と自慢の制球力を生かして安定した投球を披露した。4試合中3試合に登板し、石巻工との3位決定戦では3安打8奪三振1失点(自責0)。計20回を投げて3失点とフル回転した。

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