パドレスの9番打者が第1戦のダメ押し弾に続き2打席連続の同点弾 日系4世ヒガシオカ躍動

◆米大リーグ・ワイルドカードシリーズ パドレス―ブレーブス(2日・米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 1日(日本時間2日)のワイルドカードシリーズ初戦を制してドジャースとの地区シリーズ進出に王手をかけているパドレスが、2回にヒガシオカの試合をまたいで2打席連続本塁打となるソロで同点に追いついた。

 先発右腕のマスグローブは、先頭のハリスに右翼戦への二塁打を許すと、続くアルビーズは一ゴロに打ち取って1死三塁。三塁手・マチャド以外の内野手は前進守備を敷く珍しい守備隊形だったが、マスグローブがオズナに左犠飛を許して先取点を与えた。続くオルソンは二ゴロに打ち取って追加点は与えなかった。

 すると直後の1回裏には先頭からアラエス、タティスと2者連続安打などで無死満塁のチャンスを作り、「マニー!」の大合唱が起こるも空振り三振。続くメリルも一ゴロ、ボガーツも遊ゴロに倒れて得点を奪うことが出来なかった。だが、0―1の2回2死走者なしで、前日の8回にもソロを放った9番のヒガシオカが左翼席へソロを放って試合を振り出しに戻した。

 前日1日(同2日)は、初回にタティスの2ランで先制点を奪うと、2回にヒガシオカの中犠飛でリードを3点に広げ、8回にもヒガシオカがダメ押しのソロを放った。投げては先発のキングが7回5安打無四球、無失点で12奪三振の好投。4点をリードした9回は元阪神のスアレスが無失点で締めくくって、地区シリーズ進出へ王手をかけた。

 日系4世でもあるヒガシオカが試合をまたいで2打席連続本塁打と「ラッキーボーイ」になりつつある。ヤンキース時代の21年から3年連続で10本塁打をマークし、今季は自己最多17発。恐怖の9番打者として存在感を見せている。

 初戦でブルペン待機しながら登板のなかったダルビッシュ有投手(38)、松井裕樹投手(28)は、この日も試合開始直前にブルペンへ向かった。

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