突破王手で4点リードのパドレスにアクシデント 先発右腕が右肘張りで4回途中緊急降板

◆米大リーグ・ワイルドカードシリーズ パドレス―ブレーブス(2日・米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 1日(日本時間2日)のワイルドカードシリーズ初戦を制してドジャースとの地区シリーズ進出に王手をかけているパドレスが、1点を追う2回2死走者なしから6連打で5点を奪って一気に逆転した。だが、4回途中に先発右腕・マスグローブが緊急降板した。パドレスは右肘の張りだったと発表した。

 初回にマスグローブが1点を失って先取点を献上。1回裏には無死満塁のチャンスを作りながら得点を奪えないもどかしい展開になった。だが、2回2死走者なしからヒガシオカの2試合連続本塁打となるソロで追いつくと、アラエス、タティス、プロファー、マチャド、メリルと走者なしから5者連続安打で続いてさらに4点を追加して一気に勝ち越した。初回無死満塁で空振り三振に倒れたマチャドが左翼線へ2点適時二塁打を放つと、続くメリルが中越えの2点適時三塁打を放った。6連打での逆転劇に、本拠地のファンは大盛り上がりとなった。

 だが、アクシデントが起きたのは4点をリードした4回2死走者なし。先発のマスグローブがオルソンに2ボールから3球目のカーブでストライクをとった直後だった。捕手のヒガシオカがサイン交換の途中でマウンドに向かうと、内野陣、コーチ、シルト監督らがマウンドに集まり、厳しい表情でマスグローブはマウンドを降りて、そのまま降板。その後パドレスは右肘の張りだったと発表し、2番手のホーイングがマウンドに上がり、オルソンを遊飛に打ち取った。

 前日1日(同2日)は、初回にタティスの2ランで先制点を奪うと、2回にヒガシオカの中犠飛でリードを3点に広げ、8回にもヒガシオカがダメ押しのソロを放った。投げては先発のキングが7回5安打無四球、無失点で12奪三振の好投。4点をリードした9回は元阪神のスアレスが無失点で締めくくって、地区シリーズ進出へ王手をかけた。

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