西武の開幕投手が自身の最終登板で完封 2年連続で10勝&187奪三振で初タイトルを手中に「キャンプから意識」

完封勝利を挙げナインとタッチを交わす今井(カメラ・清水 武)

◆パ・リーグ 西武4―0日本ハム(1日・ベルーナドーム)

 最後もしっかりと締めくくった。西武・今井が栄誉をたぐり寄せた。9回2死一塁、今季自己最多となる130球目。代打・水野を142キロのフォークで空振りの三振に仕留めると、右手でグラブをポンと叩いて喜んだ。開幕投手が今季最終登板で今季初完封。本拠の最終戦で2年連続の10勝目をマークし「最後は自分で終わりたいと思いました」と声を張り上げた。

 この日の7奪三振で今季187三振。自身初となる最多奪三振のタイトルをほぼ手中にした。「三振は唯一、運に左右されない部分。キャンプが始まる前からそこの数は意識していた」と話すように是が非でも欲しいタイトルだった。自主トレでは2年続けてアスリート・コンサルタントの鴻江(こうのえ)寿治氏が主宰するキャンプに参加。下半身主導のフォーム作りに取り組んだ。「自主トレからぶれずに続けてきたのがよかったと思います」。最後まで信念を貫き通し、初の栄誉へ近づいた。

 ◆渡辺GM兼監督代行「責任感じる」

 〇…完封勝利を飾ったベルーナDでの本拠地最終戦後、渡辺GM兼監督代行以下1、2軍のコーチ、選手全員がファンにあいさつ。最下位に終わった今季の成績について「GM、監督代行として責任を感じております」と謝罪した。試合後は後藤オーナーが選手に1年間のねぎらいの言葉をかけたが、西口2軍監督に要請する方針を固めている監督人事については「シーズンが終わるまでは」と話すにとどめた。

ジャンルで探す