【高校野球】天理の新エースが先発3回8奪三振0封&3安打 藤原忠理監督「本来はクリーンアップ打たせてもいい」

3回無失点と好投した天理の先発・下坊大陸

◆秋季奈良県高校野球大会 ▽準々決勝 天理11―0大和広陵=6回コールド=(29日・さとやくスタジアム)

 奈良県大会は準々決勝で、天理が大和広陵に大勝。今夏甲子園出場の智弁学園とともに4強へ進んだ。

 天理の新エース右腕・下坊大陸(しもぼう・りく)が投打で観衆の視線をくぎ付けにした。「7番・投手」で出場。投げては3回1安打8奪三振で無失点。圧巻の投球を披露し「スライダーとチェンジアップが良かった。初回に援護を受けて楽に投げられた」。打っても単打、適時二塁打、三塁打を放つ活躍に「打撃も大好き」と白い歯を見せた。

 1年春から外野手として出場し、本格的に投手を始めたのは今年3月。最速140キロをマークする。藤原忠理監督(59)も「本来はクリーンアップ打たせてもいい。ただ投手の柱なので無理させないように打順を下げている」と能力の高さに一目置く。エースも「チームを勝たせる投球を」と懸命に腕を振る。

 準決勝で近畿大会出場権をかけて戦うの相手は、今夏奈良大会準々決勝で2―5と敗れた智弁学園。「智弁を倒すと、目標に掲げてきた」と下坊。次戦も躍動し、宿敵にリベンジを果たす。(森口 登生)

ジャンルで探す