今永昇太が15勝、防御率2・91で米1年目終了へ 大谷翔平以来日本人5人目の新人王有力候補

 カブス・今永昇太投手(31)が、29日(日本時間30日)のレギュラーシーズン最終戦の本拠地・レッズ戦に登板しないことを、複数の米メディアが報じた。22日(同23日)に本拠地・ナショナルズ戦で登板し、登板間隔には問題がなかったが、すでにプレーオフ進出の可能性がなくなっていることもあり、登板しないことになった模様だ。今永にアクシデントがあったわけではないと、報じられている。

 DeNAから4年総額5300万ドル(約77億4000万円=契約発表時のレート)の契約でカブス入り。開幕ローテ入りすると、4月1日(同2日)の初登板だった本拠地・ロッキーズ戦で初勝利を挙げるなど、5月1日(同2日)の敵地・メッツ戦まで6登板で5勝無敗、防御率0・78という圧巻のスタートダッシュを切った。

 その後も順調に白星を積み重ね、7月にはMLB機構推薦で、オールスターゲームにも出場した。29試合に登板して15勝(リーグ3位)3敗、防御率2・91(同3位)。8月24日(同25日)の敵地・マーリンズ戦からは5登板連続白星をつかみ取って、シーズンを終えることになった。登板した試合でのチームの成績は23勝6敗。チームがプレーオフに出場することは出来なかったが、エース格の投手としてフル回転した。

 好成績を残したことで1995年野茂(ドジャース)、2000年佐々木(マリナーズ)、01年イチロー(マリナーズ)、18年大谷(エンゼルス)に次ぐ日本人5人目の新人王の有力候補の1人に名前が挙がっている。

 ライバルとなるのは怪物と言われるパイレーツの22歳右腕・スキーンズ。この日、敵地・ヤンキース戦で2回を投げソト、ジャッジから連続三振を奪うなど無安打無失点で抑え、今季の成績は、規定投球回に到達していないが、23登板で11勝3敗、防御率1・96となった。133イニングを投げて170奪三振。オールスターでは新人ながら先発投手を務めた。

 もう一人のライバルは、パドレスの21歳外野手のメリル。俊足好打を武器に155試合に出場し、打率2割9分2厘、24本塁打、90打点、16盗塁をマークしている。プレーオフ進出を決めたパドレスを支えた勢いのある好打者だ。記者投票で決まる新人王は、11月に発表される見込みだ。

ジャンルで探す