大谷翔平が4戦ぶり54号3ランで「54発&57盗塁」 地区優勝で歓喜の翌日に快音、3安打4打点で打率3割8厘

◆米大リーグ ロッキーズ―ドジャース(27日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャース大谷翔平投手(30)が27日(日本時間28日)、敵地・ロッキーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、4試合ぶりの本塁打となる54号3ランを放った。22日(同23日)の本拠地・ロッキーズ戦以来のアーチで盗塁も決め「54本塁打&57盗塁」となった。

 2回の2打席目に右前適時打を放って10試合連続安打。二盗を決めて、01年イチロー(マリナーズ)を超える日本人最多57個目の盗塁をマークして日本人新記録を作った。4回の3打席目には右前安打を放ってマルチ安打。そして4点をリードした6回無死二、三塁で、フルカウントから2番手右腕・モリーナのチェンジアップを右翼席に運んだ。飛距離は436フィート(約133メートル)という特大弾だった。4打席目終了時点で3安打4打点。打率は3割8厘となった。

 地区優勝を決めて、シャンパンファイトで美酒に酔いしれても、大谷は元気いっぱいだった。19日(同20日)の敵地・マーリンズ戦では4打席目から3打席連続弾。ロサンゼルスに戻った20日(同21日)の本拠地・ロッキーズ戦でも、3打席目に中堅へ52号逆転2ランを放った。22日(同23日)は1点を追う9回先頭で53号ソロ。続くベッツのサヨナラ弾につなげた。パドレスとの首位攻防3連戦では2戦連続勝ち越し打を放ちながら本塁打が出なかったが、4試合ぶりにアーチを描いた。

 レギュラーシーズンもこの試合を含めて敵地でのロッキーズ3連戦を残すのみ。試合が行われるロッキーズの本拠地でコロラド州デンバーのクアーズフィールドは、標高約1600メートルの高地で、気圧が低いため空気抵抗が少なく、他球場に比べて約10%打球の飛距離が伸びるといわれて「飛ぶ球場」、「打者天国」とされており、大谷には追い風になった。

 自己最多(21年46本)、球団最多(01年グリーン49本)を更新し続ける54号で、2年連続の本塁打王へ向けても2位オズナ(ブレーブス)の39本と15本差となって確定的。本塁打と打点王の2冠も濃厚となり、トリプルスリーと三冠王も視野に入っている。

 ◆大谷の年度別本塁打数

 ▽18年 22

 ▽19年 18

 ▽20年 7

 ▽21年 46

 ▽22年 34

 ▽23年 44

 ▽24年 54

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