巨人U15・多摩川ボーイズ、堅守で決勝進出 創部1年目で東日本選抜大会出場決めた

7回に中越えにランニング本塁打を放ち生還した関はガッツポーズ

◆第36回日本少年野球東日本選抜大会 東京都西支部予選 ▽準決勝 多摩川ボーイズ6―3世田谷南ボーイズ(9月23日・飯能市民球場)

 2年生以下の新チームで秋の東日本ブロック王者を決める第36回東日本選抜大会(10月12~14日、白河グリーンスタジアムほか)の支部予選が各地で行われた。東京西(出場枠3)では、巨人が「ジャイアンツU15ジュニアユース」として創設した多摩川ボーイズと東村山中央ボーイズの出場が決定。

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 多摩川がオール1年生で東日本選抜大会出場を決めた。片岡保幸監督(41)は「みんな課題を持って取り組んでいる。成長してくれている」と喜んだ。

 キーワードは“キャッチボール”だ。8月の長野交流大会では準々決勝で守備が乱れ逆転負けを喫した。守備力強化に基本を徹底し続けた成果が試合に出た。2点リードの5回1死一、三塁のピンチでは左飛を処理した左翼手・原が正確な返球でタッチアップした三塁走者をホームで刺す。「カット(まで)ではなくホームに投げた。アウトに出来てうれしい」と笑顔。6回2死満塁では右翼手・小池がライトゴロで無失点で切り抜けた。「相手打者を見て前に守っていた」と周到な準備が実った。

 直後の7回2死三塁からは4番・関が中越えに大飛球を放ち、ランニング本塁打に。「芯に当たって今までにない感触でした」と笑顔。先発で3回途中まで好投し中堅へ。小刻みな継投に「投手が頑張っていたの助けたかった」と“援護弾”に胸を張った。

 井端主将は「監督が言うように守備でゼロに抑えたら負けない。守備が出来なければ代打一本になる」と高い意識を持つ。創部1年目で上部大会でもある東日本選抜大会を決めた。「1年生で出る。僕たちが歴史を残したい」と関は堂々と言い切った。

 【多摩川ボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽1年生 井端巧、藤森輝、小山哲慎、岡野美志、原悠翔、小池樹里、小笠原快、木原稟、阿部成真、小林航、川島悠士朗、山口裕海、堀之内拳、高橋空来、渡邉颯音、小貫奏瑠、池田壮希、和田拓人、増田球太、小田嶋颯大、佐藤善人、薄田翔太、中島颯玖、関蓮太郎

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