【オリックス】熱血派ルーキーがパ新人初の５０試合以上登板＆防御率０点台「ビギナーズラックをしすぎて怖いんですけど…」

◆パ・リーグ　ロッテ２―４オリックス（２６日・ＺＯＺＯマリン）

　オリックス・古田島が大台にたどり着いた。「こんなに投げられると思っていなかった」。２点リードの８回の１イニングを無失点でしのぎ、節目の５０試合登板。防御率は０・７９だ。新人では２１年の栗林（広島）しか達成していない５０試合以上登板＆防御率０点台の偉業。堂々とパの新人王候補を名乗れるほどの充実ぶりだ。

　「ビギナーズラックをしすぎて怖いんですけど…」と謙虚な姿勢は崩さないが、武内（西武）、金村（日本ハム）らライバルに劣らない数字を残している。「毎日、しています」という緊張も開幕時と性質が違う。「緊張はする。緊張しなくなったら、野球を辞めた方がいいよ」と、守護神の平野佳が気構えを教えてくれたからだ。

　火消し成功で見せる大絶叫とガッツポーズは定着した。「うるさいねん」といつも、冗談交じりにしかめっ面をするのが中嶋監督。ルーキーの快記録を聞くと、防御率の悪化を気遣い「じゃあ（使うのを）やめましょうか…」と残り５試合でベストな起用を思案中だ。２５歳、ドラフト６位からの大出世。５位が確定しても、熱血派右腕は止まらない。（長田　亨）