巨人が今できるのは「結果の確率を上げるための準備を改めて徹底すること」…清水隆行氏が解説

9回無死、空振り三振に倒れた岡本和真(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ DeNA1―0巨人(25日・横浜)

 1回と6回、得点圏に走者を置きながら岡本和がジャクソンの速球に打ち取られた。後続の投手を含め全体的に真っすぐの強い球に差し込まれ、変化球も捉えきれず最後まで得点を奪えなかった。

 0点、1点、0点。最近3試合の得点だ。どうしても重たいムードが漂ってしまっている。この数字では打線の状態がいいとは決して言うことはできない。しかし、優勝に近づいた今、気持ちの入っていない選手なんて誰一人いない。ここで打たなきゃと結果ばかりにフォーカスしてしまっているように見える。この時期に技術が劇的に上がることはないし、結果はコントロールできない。

 できるのは、たとえば…。高低やコースの目付け、打球の方向性の意識、始動のタイミング。それぞれの選手が自分の経験の中で、自分が大切にしてきたことをやるしかない。結果の確率を上げるための準備を、改めて徹底することが必要だ。

 負けた結果も戻っては来ない。残り5試合でマジックも4。簡単にはいかない。先のことを考えず、まず次の試合を取りたい。(野球評論家・清水 隆行)

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