ヤクルト・高津監督6年目は前途多難 故障の予防策、ドラフト戦略、若手の底上げ課題山積み…球団の支援不可欠

ヤクルト・高津臣吾監督

 ヤクルトは24日、高津臣吾監督(55)の来季続投を発表した。高津監督にとっては前途多難な6年目となる。先発防御率はリーグワーストの4・16。故障者が続出した点を考慮しても、それ以上に先発陣を整備できず、2年連続のBクラスにつながった。一方で指揮官が「新しい人を何とか戦力に(したい)と思って毎年やっているけど、なかなか顔ぶれが変わらない」と嘆いたように、近年のドラフト指名投手が、ほとんど戦力になっていない現実もあった。

 477得点はリーグ2位だが、534失点は同ワースト。大味な試合も多く、村上ら主力が不調に陥ったり、故障者が出ると、カバーできず戦績に大きな影響が出る“もろさ”もある。

 チーム再建へ―。故障の予防策、ドラフト戦略を含めた来季の戦力補強、若手ら戦力の底上げなど課題は山積み。指揮官は「身を削る思いで努力します」と決意を述べたが、球団の支援も必要不可欠だ。(ヤクルト担当・長井 毅)

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