【阪神】引退試合で秋山拓巳「一番、頑張ってきた外角低めの直球」被弾も「後悔ない」

引退登板を終え、岩貞(右)から花束を贈られた秋山(カメラ・朝田 秀司)

◆ウエスタン・リーグ 阪神7ー8ソフトバンク(24日・鳴尾浜)

 今季限りで現役を退く阪神・秋山拓巳投手(33)が24日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(鳴尾浜)で引退試合を終えた。先発で1回2安打2失点。15年間で3度の2ケタ勝利を記録した右腕は「泣きながら投げるのか不安でしたが、こんなにいつも通りとは」と、全力で16球を投じた。最後のアウトを奪い、岩貞から花束。ここで涙がこぼれた。

 2死三塁でリチャードを追い込み、この日最速136キロ。「一番、頑張ってきた外角低めの直球」で完璧な2ランを浴び「気持ちよく打たれて後悔はない」。近年は右膝の痛みもあり、球速は落ちるばかり。それでもアウトローの直球中心の投球を貫いてきた。「140キロも出なくて矛盾するけど、僕はストレートピッチャー。(外角低めは)投手のロマン」。試合後のセレモニーでは、両親からも花束。その両親とファンへの感謝を伝え、再び泣いた。(安藤 理)

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