ドジャース大谷翔平「50―50」達成からLAがい旋「うれしかったし感激」…祝福御礼の「52―52」

◆米大リーグ ドジャース6―4ロッキーズ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が20日(日本時間21日)、本拠地・ロッキーズ戦に「1番・指名打者」でフル出場し、5回の3打席目に逆転の2戦連発52号2ランを放つなど4打数3安打2打点、1盗塁の活躍でチームの勝利に貢献した。2試合で10打数9安打12打点、4本塁打3盗塁の大暴れだ。一時は2割8分台になっていた打率も2割9分7厘となり打率3割、「トリプルスリー」(3割、30本、30盗塁)も視野に入ってきた。

 LAに戻った大谷は「素晴らしかった。うれしかったですし、感激しました。初めてのシーズンでこれだけのことをやってもらって幸せでした」とヒーローインタビューで喜びを語った。52号などで6点を挙げて競り勝ち「出塁する選手も多いし、ホームランも出ているが、それ以外の細かいことができているのが、良い野球につながっている」と終盤戦での手応えを口にした。

 1回裏先頭の1打席目。1回表が終わると、大型ビジョンには大谷のメジャー史上初となる「50―50」(50本塁打&50盗塁)の偉業を祝福する特別映像が流されて、全本塁打、全盗塁が紹介された。本拠地は総立ちとなり、ドジャースナインもベンチの前に出て拍手を送ると、打席に入る直前の大谷は右手を上げて声援に応えた。MVPコールも巻き起こったが、空振り三振に倒れて、試合をまたいでの4打席連続本塁打、7打席連続安打はならなかった。

 1点を追う3回2死走者なしの2打席目は、フルカウントから6球目の低めのスライダーをはじき返して中前安打。4試合連続の安打とした。一塁走者として出たが、二盗は出来ずにベッツが二飛に倒れた。

 圧巻のアーチが出たのは1点を追う5回2死二塁の3打席目。フルカウントから見逃せば確実にボールだった高めの92・1マイル(約148・2キロ)直球を捉えると、中堅バックスクリーンやや左にぶち込んだ。打球速度は110・1マイル(約177・2キロ)、打球角度27度で、飛距離は427フィート(約130メートル)。ネクストバッターズサークルのベッツも驚きを隠せない悪球打ちで一時逆転となる一打となった。

 1点リードの7回1死二塁の4打席目は、2番手右腕・ヒルから一塁への内野安打。すかさず52個目の盗塁となる二盗を決めた。3試合連続盗塁。2戦連続の3安打以上で、2試合で9安打の荒稼ぎとなって「52―52」となった。

 前日19日(同20日)の敵地・マーリンズ戦は歴史に残る大活躍だった。試合前は「48発&49盗塁」だったが、自己最多を更新する3本塁打、6安打、10打点の大暴れ。2盗塁も決めた。史上初の「50―50」を達成しただけでなく「51―51」まで数字を伸ばした。チームは20―4で大勝して、12年連続となるプレーオフ進出も決定。試合後にはグラスに入ったシャンパンで乾杯して控えめに喜びを分かち合うと、東海岸のマイアミから、西海岸の本拠地・ロサンゼルスまで3700キロ以上の距離を移動した。

ジャンルで探す