【社会人野球】NTT西日本が2大会ぶり24度目の本戦出場決定 プロ注目・伊原陵人は6回途中1失点

2回無死、力投するNTT西日本・伊原陵人(カメラ・岩田 大補)

◆社会人野球日本選手権・近畿地区最終予選 ▽代表決定戦 NTT西日本7X―6三菱重工West=延長12回タイブレーク=(18日・わかさスタジアム京都)

 NTT西日本が4時間超えの死闘を制し、2大会ぶり24度目の本戦出場を決めた。10月24日のドラフト会議で指名候補に挙がる伊原陵人(大商大)は先発として5回2/3を1失点と試合をつくった。

 左腕は「直球も走っていなかったですし、コースにも決まっていなかった。変化球だけはなんとか」とこの日の投球を振り返った。0―0の3回2死一、二塁。打席に元阪神・北條史也二塁手を迎えると、中前適時打で先取点を献上した。それでも「1点に抑えれば野手が逆転してくれると信じていた」とその後は無失点で抑え、6回2死一、二塁になったところで降板した。河本泰浩監督は「(状態が)良くない中でも1失点で抑えたところにとても成長を感じた」とエースの投球に脱帽だった。

 打線は、1点ビハインドの8回1死二塁で3番・山田峻士一塁手(亜大)が同点の中前適時打を放つと、そのまま延長戦に突入。無死一、二塁から始まる特別延長方式で延長11回には2点、同12回には3点をリードされたものの追いつき、最後は1点ビハインドの1死満塁、2番・串畑勇誠中堅手(東海大)の当たりが敵失を誘いサヨナラ勝ちを収めた。

 伊原は「チームが勝ったことが一番。どこで投げるかは分からないが本戦で投げられることはありがたいことなので、反省も詰めて臨みたい」と意気込んだ。

 この日もNPB10球団のスカウトが視察に訪れた。巨人・柳舘スカウトは「安定した力を出し切れる特徴を持った投手。右打者の内角に投げ込む角度もいい」と評価した

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