【ボーイズリーグ】旭川大雪が旭川道北との“旭川対決”を制してドリスポカップ3位…左腕・金子蒼生が2安打0封

5回を2安打で0封した旭川大雪の金子蒼生(カメラ・石井睦)

◆ドリスポカップ争奪第12回秋季北海道大会最終日 ▽3位決定戦 旭川大雪7―0旭川道北=5回コールド=(15日・夕張・サングリンスタジアム)

 旭川大雪の金子蒼生(あおい、2年)が抜群の制球力でスコアボードに0を並べた。スピンを効かせた直球に、切れ味鋭いチェンジアップ、スライダー、カーブを「コースの隅に投げられた」と2安打、4奪三振、1四球の好投。5回を72球で0封し、優秀選手賞を獲得した。

 準決勝の苫小牧戦でも6回途中まで無失点に抑えたが、球数制限のため降板。その後、チームはサヨナラ負けを喫した。前日の札幌フロンティアライオンズクラブ杯1年生ジュニア選手権決勝では後輩たちが4連覇を達成。「自分たちも、ここは絶対に勝たなければ」と強い意志を持って3位決定戦に臨んだ。

 ベスト8まで進出した春の全国大会でも登板経験がある技巧派左腕は、前主将の水口叶夢、同じ左腕の後藤優弥ら共に戦った3年生から「(準決勝で)負けたことを悔しがるだけでなく、その経験を忘れず今後に生かせ」と訓示を受けていた。伝統を受け継ぎ、次代を担う金子の胸に妥協の2文字はない。「先輩を越える全国ベスト4が目標です」と先をしっかり見据えていた。(石井 睦)

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