ドジャース故障者続出&投手陣6戦48失点の緊急事態 途中交代のベテラン外野手は精密検査へ

◆米大リーグ ドジャース3―9ダイヤモンドバックス(4日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が4日(日本時間5日)、本拠地・ダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」でフル出場し、3打席連続三振を喫するなど3打数無安打、1四球だった。チームは投打がかみ合わず同地区のダイヤモンドバックスに2連敗を喫した。

 53勝35敗の貯金18でナ・リーグ西地区2位のパドレスに6・5ゲーム差をつけて首位を独走するドジャースだが、オールスター前に故障者が続出して投手陣が踏ん張れない悪循環が続いている。

 まずは続出している故障者。正三塁手のマンシーが右脇腹を痛めて5月15日の出場を最後に60日間の負傷者リスト(IL)入り。キャッチボールを再開するなどリハビリの強度は高まっているが、前半戦の復帰は絶望的だ。さらに不動の1番だったベッツも6月16日に左手に死球を受けて骨折しIL入り。まだ左手は固定具をつけており、復帰は8月以降になることが確実だ。

 さらに、この日の試合では、34歳ベテラン外野手のヘイワードが本塁打キャッチを試みた際に着地で左膝を痛めて途中交代。あす5日(同6日)にMRI検査を受けることになった。

 投手陣でも右肩腱板損傷の山本、右股関節を痛めたビューラーと先発2人がIL入りし、早ければ球宴前にも復帰の可能性があったカーショーもややリハビリが停滞してメジャー登板は8月以降までずれ込む見込みだ。救援陣もグローブ、ブレージャー、ケリーらがILに入っている。

 そのなかで投手陣は苦しい試合が増えている。ジャイアンツ、ダイヤモンドバックスと同地区と対戦した直近2カードの6試合では、48失点。グラスノー、ミラー、パクストン、ストーン、ナックで先発を回しているが試合を作れず救援陣の負担が増え、登板過多になるという悪循環だ。

 大きな故障もなくここまで85試合に出場している大谷だが、チームの危機を救うバッティングを期待するしかない。

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