菊池寛『青洞門物語』宮沢賢治『永訣の朝』『いてふの実』を長尾奈奈が朗読 11月9日(土)に日本近代文学館にて上演

ROUDOKU.TALKER.JP 菊池寛『青洞門物語』宮沢賢治『永訣の朝』『いてふの実』


朗読タイムレスストーリーシリーズ⑤『青洞門物語』『永訣の朝』『いてふの実』

ROUDOKU.TALKER.JPによる朗読タイムレスストーリーシリーズ⑤「菊池寛『青洞門物語』宮沢賢治『永訣の朝』『いてふの実』」が11月9日(土)日本近代文学館にて上演される。

朗読タイムレスストーリーシリーズは、主に明治、大正、昭和時代の小説や随筆作品を、朗読を通して現在に描き出す朗読公演。2023年7月「山本周五郎『季節のない街』」から始まり、徳永直、岡本かの子、森鷗外、宇野浩二、中島敦、芥川龍之介などの作品を日本近代文学館にて上演。本作はその第五弾となる。

今回は、文藝春秋社の創刊、芥川賞、直木賞の創設など、実業家としても活躍した作家・菊池寛による代表作「恩讐の彼方に」とその戯曲「敵討以上」を再構成した『青洞門物語』、生前に唯一出版した「春と修羅」「注文の多い料理店」が刊行されてから100年目を迎えた宮沢賢治による『永訣の朝』『いてふの実』を上演する。

朗読を務めるのは、ヴァンニャ・ダルカンタラ監督『KOKORO』や、木村文洋監督『息衝く』、石原ひなた監督『THE HOMING』などに出演する無名塾出身の俳優・長尾奈奈。声の仕事には、佐藤大介監督『狭霧の國』があり、オーディオブック声の書店「日本近代文学名作選」(audiobook.jp/Google play/Apple Books)など、精力的に活動を続けている。

当日は日本近代文学館にて「編集者かく戦へり」の展覧会開催日。菊池寛が文藝春秋創刊の前月に佐々木味津三へ宛てた書簡、滝田樗陰にまつわる書簡、伊藤整や宇野浩二の日記なども展示される(受付一階/拝観料 一般300円、中学生・高校生100円)。

STORY

菊池寛『青洞門物語』
奉公先の主人の妾と恋仲になった市九郎は、手討ちにされかけ咄嗟に主人を殺して、女とともに逃げてしまう。江戸を落ち、峠で茶屋を開きつつ時に人斬り強盗を働いていたが、市九郎は良心の呵責に苛まれ、ひとり家から駆け出した。出家を果たし「了海」と名をかえ贖罪のため諸国雲水の旅に出るが……。

宮沢賢治『永訣の朝』
死の床で苦しむ妹が欲しがる雨雪をとるため、賢治は二つの欠けた陶椀を手に、まがったてっぽうだまのように外へ飛び出した。蒼鉛色の雲から沈んでくるみぞれのなか、雪のひとわんを手にした賢治に、妹の思いが聞こえてきて……。

宮沢賢治『いてふの実』
ある日の明け方、丘の上のいちょうの木は、霜のかけらが風に流されて飛んでゆく微かな音を聞きました。いちょうの実たちはいっせいに目を覚ましてドキッとしています。このいちょうの木はお母さんでした。今年は千人の黄金色の子供が生れたのです……。

 
本作は11月9日、東京・日本近代文学館で上演される。

詳細は公式サイトで。
https://roudoku.talker.jp/

(文:エントレ編集部)

公演情報

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朗読タイムレスストーリーシリーズ⑤
菊池寛『青洞門物語』宮沢賢治『永訣の朝』『いてふの実』

【作】菊池寛、宮沢賢治

【出演】長尾奈奈

【主催】ROUDOKU.TALKER.JP
【協力】株式会社 仕事

2024年11月9日(土)/東京・日本近代文学館

公式サイト
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