台湾・暁劇場×本多劇場グループプロデュース『潮來之音』震災前夜の人々描く、災いの時代にこの世に届けたいラブレター。8月9日下北沢で開幕!

『潮來之音 The Whisper of the Waves』チラシ表画像

『潮來之音 The Whisper of the Waves』舞台写真

2020年に台湾からスタートし世界各国で上演を重ね、感動を呼んだ舞台『潮來之音』(イタコの音)が日本初上陸する。

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「作品作りと舞台そのものにおいて細部まで目配りが届く、私たちの心の深部を揺り動かし、心を打つ、そして良質の作品である。」—— The Wee Review
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「極めてユニークなスタイルで、そのリズムと韻律は非常に魅力的である。大海のような大いなる静謐と、より際立つ深さと強さを備えた作品。」——Seeing In Dance
(レビューより抜粋)

台湾・萬座暁劇場と本多劇場グループの劇場交流事業として『潮來之音 The Whisper of the Waves』が、8月9日(金)から11日(日)まで東京・下北沢 小劇場B1で上演される。
暁劇場の鍾伯淵(ジョン・ボーユエン)が脚本・演出を担い、大駱駝艦で活躍したのち暁劇場のメンバーとして世界で活躍する日本人舞踏家・我妻惠美子が振付・出演で参加。演劇と舞踏を融合した本作は、詩的なセリフと繊細な身体表現で描くフィジカルシアター作品で、台湾をはじめ、韓国・ベルリン・プラハなど世界各国で上演され、高い評価を得た。
暁劇場は、演出家の鍾伯淵が2006年に立ち上げた劇団で、太陽「暁」をシンボルとし、太陽が世界を照らすように演劇を通して世界を隈なく表現することを目指している。
”たとえ孤独でも決して独りぼっちではないのだ”
物語は震災前夜、パートナー同士、人と動物、人と植物の3組が生命のうねりの中で互いに寄り添い、困難を乗り越えていく。終盤、津波が押し寄せ、生死の挟間でそれぞれ互いの思いがうねり混じり合う。
植物と暮らす男、レズビアンのカップルなどのエピソードから、孤独、同性婚、代理母といった問題を捉え、小さな名もなき人々の物語の中に細やかに情感が描き出される中で人間の本質である「情、愛、孤独、存在」が垣間見える。私たちが毎日過ごしている脆い日常の姿が浮き彫りにされてゆく。

『潮來之音 The Whisper of the Waves』舞台写真

本作が生まれた経緯は日本の東日本大震災にあるという。東日本大震災に心を動かされた鍾伯淵は、我妻恵美子とともに、東北を取材、また日本の三大霊場である恐山のイタコを取材したとのこと。災難に見舞われたとき道しるべを与えてくれるイタコの存在にインスパイアされ、2年の歳月をかけて創作された。
イタコは、生と死、この世とあの世の間から生きている者に命が消える時のその想いを伝えてくれる。物語では、日本と台湾のふたりの巫女が災害に遭った時の光景を語っていく。
演出家の鍾伯淵は「本作を通じて、災いに襲われた時、私たちはまたこの世界を愛することができるのか。人間が互いを愛することができるのかを訊ねたい。」とコメントした。
同じ地震帯に位置する日本と台湾に向けて作られた天災の寓話『潮來之音』が演劇の町・下北沢でまもなく幕を開ける。


脚本・演出 鍾伯淵(ジョン・ボーユエン)
1985年台湾生まれ。国立台北芸術大学演劇学科演出専攻。2006年に暁劇場を立ち上げ、これまで30以上の作品を創作。バンコクシアターフェスティバル、上海国際コンテンポラリーシアターフェスティバル、台北アートフェスティバル、東京芸術祭などにも招聘。『穢土天堂』、『地下女子』などの脚本集も出版。CM、テレビ、映画などで俳優としても活躍。現在は「艋舺国際舞蹈節(Want to Dance Festival)」のキュレーター、台北市万華区「萬座暁劇場(Wan Theatre)」のアートディレクターを務めている。


振付 我妻 惠美子
舞踏家、振付家、演出家、AGAXART 代表。
1999 年に日本東京の早稲田大学を卒業。同年に舞踏集団「大駱駝艦」に入艦。以後、麿赤兒氏が創作した全ての舞踏作品に出演。
2015年に自らの振付・演出作品「肉のうた」にてフランス・パリ日本文化会館より招聘、同年に第45回舞踊批評家協会賞新人賞を受賞、2020年台北国際芸術村の滞在芸術家として選出、舞踏ソロ作品「Future Temple」を発表し第39回 Battery Dance Festival(New York)よりアジア代表として招聘されるなど、国内外に舞踏指導者・パフォーマーとして評価されている。

【暁劇場(Shinehouse Theatre)とは】
2006年設立。台湾・台北市の萬華地区において活動をつづけており、太陽「暁」をシンボルとし、太陽が世界を照らすように演劇を通して世界を隈なく表現することを目指している劇団。200席を備えた「萬座暁劇場(Wan Theatre)」の経営や国際的なダンスフェスティバルである「艋舺国際舞蹈節(Want to Dance Festival)」の企画も行っている。

STORY
時は震災前夜、パートナー同士、人と動物、人と植物の3組が生命のうねりの中で互いに寄り添い、困難を乗り越えていく。
たとえ孤独でも決して独りぼっちではないのだ。終盤、津波が押し寄せ、生死の挟間でそれぞれ互いの思いがうねり混じり合っていく。


本作は8月9日(金)から東京・下北沢 小劇場B1で上演される。
詳細は公式サイトで。
https://www.honda-geki.com/b1

(文:二ツ森恵美 監修:エントレ編集部)

公演情報

台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/暁劇場/本多劇場グループ 共催
『潮來之音』The Whisper of the Waves

【脚本・演出】鍾 伯淵(ジョン・ボーユエン)
【振付】我妻惠美子
【出演】我妻惠美子、鄭詠元(テイ エイゲン)、陳家誼(チン カギ)、陳威辰(チン イシン)、寥治強(リョウ ジキョウ)、鄭筑勻(テイ チクイン)、陳渝喬(チン ユキョウ)
【声の出演】
方怡婷(ホウ イテイ)、高劭宜(コウ ショウギ)、張昌緬(チョウ ショウメン)、梁紅玉(リョウ コウギョク)、陳祈伶(チン キレイ)、葉育伶(ヨウ イクレイ)、蔡振南(サイ シンナン)

2024年8月9日(金)〜8月11日(日) /全4公演
8月9日(金) 19:00
8月10日(土) 14:00/ 19:00
8月11日(日)14:00

会場
東京・下北沢 小劇場B1

公式サイト
https://www.honda-geki.com/b1

トレーラー映像
https://youtu.be/q0h0fCLpw-c?si=YzYDjrYEaL7Y2_Q0

チケットを探す
https://www.confetti-web.com/events/2443
平日10-18時のみ電話受付あり TEL:0120-240-540

公式X
https://twitter.com/Honda_Geki_Next

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