日本国内のミュージカル発展のためにライターと観客で選出する日本独自のミュージカルアワード Musical Awards TOKYOがこの秋に発足

Musical Awards TOKYO

日本国内のミュージカル発展のために、ライターと観客で選出する日本独自のミュージカルアワード『Musical Awards TOKYO』がこの秋に発足する。

2024年秋、日本で上演されるミュージカル作品とそれにかかわる様々なセクションのクリエイター、俳優、スタッフの功績を奨励表彰し、日本国内のミュージカル発展に寄与すべく、日本独自のミュージカルアワードとなる「Musical Awards TOKYO（読み：ミュージカルアワーズ東京）」が発足する。日本発のミュージカルが、世界市場で長く活躍できるキッカケ作りに貢献するために、将来的には特に新進クリエイターの発掘とバックアップ環境の構築に努めるという。

運営団体となるMusical Awards TOKYO準備室は、企業の垣根を越え、ミュージカルに関わる舞台芸術関係（制作者、クリエイター、主催、事務所、劇場運営）の有志によって発足。「創る、観る、広める」を活性化していくため、旧来の賞の在り方にとらわれず、様々な業界のステークホルダーが参画できる賞を積極的に考案していく予定だ。

アワードの選考委員は既にミュージカル界を牽引している演劇ライター9人と、観客選考委員50人を書類審査で選抜する。
観客選考委員の投票点はライター選考委員1名分と同等となり、最終的に10人の選考委員による審査を行う予定。ノミネート選考はライター選考委員のみで実施し、観客はノミネート作品に対しての投票参加ができる。ただし、観客賞のみ別枠で観客選考委員のみによる選考を実施する。

大賞、作品賞に加え、アンサンブル賞やリメイク賞なども

受賞の枠は、客席数とオリジナル言語で区分け、主な受賞枠は、「大賞」、「作品賞（500席超／500席以下）」、「主演賞」、「助演賞」、「新人賞」、「アンサンブル賞」、「演出賞」、「脚本賞（作詞含む）」、「作曲賞」、「編曲賞・音楽監督賞」、「振付賞」、「舞台芸術賞（美術、照明、音響、映像、衣裳、メイク、舞台技術）」、「翻訳賞」、「リメイク賞」、「観客賞」となる予定。受賞発表スケジュールとしては、毎年11月末日までに開幕した作品を対象として、翌年2月発表となる予定。

また、Musical Awards TOKYOは、以降、アジア圏への拡大を見据え、見本市の開催やスポンサーシップを募り、更なる日本のミュージカル作家、作曲家の発掘に力を入れていくという。また、日本語で創作されたオリジナル新作の発掘を目指す一環として、地方発信のミュージカル作品とのかかわり方を研究し取り入れ、今後のミュージカル界の発展に更なる旋風を巻き起こす狙いだ。　