竜王戦第2局、福井県あわら市で始まる…意外な出だしでじっくりとした序盤

第37期竜王戦七番勝負第2局で初手を指す佐々木勇気八段(左)と藤井聡太竜王(19日午前、福井県あわら市の「あわら温泉 美松」で)=若杉和希撮影

 将棋の最高棋戦で、藤井聡太竜王(22)(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)に佐々木勇気八段(30)が挑戦する第37期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)第2局が19日午前9時、福井県あわら市の旅館「あわら温泉 美松」で始まった。

意外な出だし

 同県で竜王戦が行われるのは今回が初めて。対局室「 竜悠りょうゆう 」は、本局に向けて改装された部屋で、越前和紙の壁紙に、天に昇る竜が表現されている。立会人の深浦康市九段の合図で定刻通り始まった。先手の佐々木八段は、予想された角換わりではなく、角道を開けて▲6八銀とし、矢倉の戦型にした。一方の藤井竜王は小刻みに時間を使いながら対応している。

 解説の大橋貴洸七段は「佐々木八段の趣向で少し意外な出だしとなった。じっくりとした序盤で、戦いはまだ先になりそうだ」と話している。

【1日目手順】▲佐々木△藤井
▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲7七銀△7四歩▲2六歩△7二銀▲2五歩△3二金▲7八金△6四歩▲2四歩△同 歩▲同 飛△8五歩▲1六歩△6三銀▲2八飛△2三歩▲1五歩△7三桂▲5八金△6二金▲9六歩△9四歩▲4八銀△4二銀▲4六歩△5四歩

▲4七銀△6五歩

【持ち時間】各8時間△0・40分▲0・05分32手

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