13歳で難関国家試験に合格! 山田花凜を育て上げた“両親の教え”とは? 「我が家に反抗期はないからね」って

毎日朝5時に起きて勉強! 13歳で気象予報士試験に合格したタレント・山田花凜の驚きのタイムスケジュール「小5くらいからこの生活を」〉から続く

13歳で国家試験の気象予報士試験に合格したタレント・山田花凜。小学生のときから、1日5時間程度の勉強を続けているという。両親からどんな教えを受けて、どうして勉強が好きになったのだろうか。その秘密を本人に直接聞いた。(前後編の前編)

【画像】カンペキな13歳!唯一ちょっと苦手なことは……

アニメやテレビ番組を活用しての勉強

──気象予報士試験も中学受験も進んでしていて、勉強が本当にお好きなんですね。
 

山田花凜(以下同) はい。もともと、トランプの神経衰弱とか、あとは謎解きが好きで。誕生日には母親に謎解きを作ってもらって、それが正解したらプレゼントがもらえるとかもやっていました。

頭を使うことがもともと好きなんだと思います。社会科の都道府県のかたちを覚えるとか、そういうのも結構楽しかったので。勉強は好きなほうですね。

──「勉強が好き」と明確に思ったタイミングとかはありますか?

具体的なきっかけとかはないのですが、たとえば塾では、テストの結果をもとにクラスや席順が変わったりします。私は結構負けず嫌いな性格もあって、それで競争心をあおられて「勉強やんなきゃ!」って燃え始めましたね。だから小4ぐらいから、勉強を好きでやっていたと思います。

──塾のテストとかではどれくらいの順位をとっていますか?

塾のテストで一番高かったのは、7000人とかいる中で14位だったことです。
 

──すごすぎる!

いつもそんな高いわけじゃないですよ、本当に調子がよかったときがそれくらいという感じで……(笑)。
 

──自分独自の勉強法とかありましたら、ぜひ、教えてください。

学校の勉強では暗記するものがやっぱり多いんですけど、ただ覚えるだけじゃなかなか覚えられないので、語呂で覚えていますね。母親に語呂を作ってもらって年号を覚えたり、語呂で覚える教材を買ってもらったりとかとは有効的でした。

あとは、替え歌も楽しく覚えられてよかったです。ほかにも、ゲームとかアニメとかテレビ番組とか、そういうので勉強になるものを見て、そこで定着させたりしていました。

──勉強になるゲームやアニメ? そういった教材みたいなのがあるんでしょうか?

いえ、それ用のものとかではなくて、例えばアニメだと『はたらく細胞』とか。あとは、テレビ番組だったらちょっと古いんですけど、『水曜どうでしょう』とか。

両親から受けた教え「我が家に反抗期はない」

──『水曜どうでしょう』が勉強になるのですか?

「どうでしょうゼミナール」という企画があって、そこで大泉洋さんが、語呂で覚えるものを出したりしてて、それで覚えたりしたんです。

あとは「対決列島」という企画。都道府県の面積の広さで勝負するみたいな企画でして、そこで「岩手県ってこんなに広いんだ」とかそういうのを楽しく覚えることができました。

──ご両親から、教育や勉強に関して言われていることとかありますか?

優先順位を考えて、高いものからどんどんこなしていきなさいっていうのはよく言われています。宿題とかも、「やってしまったら自由に遊んでいいから、まずは先に片づけてしまいなさい」など。

あとは、勉強とかで覚えたものを実際に見に行くとか体験しに行くっていうのをやっています。例えば、群馬に富岡製糸場を見に行ったり、江戸時代の東京の街並みがわかる江戸東京博物館に連れていってもらったり。

──ちゃんと事前に勉強したことで、そういったところに行くのが面白く感じるんですね。

そうですね。あとは、別のとこで習ったことと繋がるみたいな発見をするともっと楽しくなります。こことここが繋がって、だからこうなるのね! みたいなのを見つけると、どんどん面白くなっていきます!

──ご両親の教えがすごく素晴らしいと思うのですが、花凛さんは親に反発したいと思ったことはないのですか?

あまりないですね。例えば、成績が悪かったときに「やる気がないならやめなさい」と言われると、私は意地でも続けたくなっちゃう性格なんです。

あと、親からは「我が家に反抗期はないからね」って言われてきたのも理由かもしれません。「反抗したら、経済制裁と食事制裁するよ」って言われていたので、反抗したらダメだなと(笑)。

──経済制裁の実践的な教えですね(笑)。それでは、学校ではどんな感じなんでしょう? 通信簿なんか凄そうですが。

通信簿は10段階評価の絶対評価なんですが、体育がとにかく苦手でそれが「8」で……。

天才中学生が「天才だ!」と尊敬する人物とは?

──苦手で「8」……? ということは他はすべて「10」!?

そうですね、たまに「9」になることもありますが。

──ほぼマックスですね! 苦手なことってあるのですか?

体育は本当に逆上がりもできないし、走るのも遅いしでダメなんです……。あとは音楽も。楽器とかはまだマシなんですけど、歌うのがダメで、本当に音痴なんですよ。たまに家で気分よく歌っていると、親に「すごい音痴だね」って言われるレベルで(笑)。

──克服してやろう! と燃えることはないんですか。

歌はもう……諦めています(笑)。

──学校のクラスではどんなポジションですか? 学級委員をやったりなんかもしているのでしょうか。
 

学級委員はやらないんですけど、結構勉強を友だちに教えるとか、そういうのはよくありますね。

──周りの友だちと比べて、自分が変わっているなと思うことはありますか?

5歳年下の弟がいるのですが、弟が好きすぎなところとか……(笑)。友だちとかは、「兄弟が本当に嫌!」とか言ってるんですけど、私はまったくそんなことなくて、むしろ好きすぎて、追いかけているぐらいです(笑)。

弟はツンデレで、結構つれないことも多いんですけど、大きい兄弟喧嘩とかほとんどしないし、いざというときはすごいかわいくて懐いてくれたりもするので、めっちゃ仲いいです。そこはちょっと変わっているかなとは思いますかね。

──最近関心をもったニュースはありますか?

10月に入ってもまだ30℃を超えるような暑い日があったりすると、やっぱり地球温暖化が進んでいて、この先もどんどん上がっていくことを思うと怖いなと感じますね。気象予報士試験を勉強する中で天気の仕組みとかを習ったこともあって、暑くなるって本当に怖いと思います。

──勉強が日々の関心ごとに直結しているんですね。気象予報士を13歳で合格して、世間では花凜さんを“天才”と評する声もあがっています。そんな花凜さん自身が、「この人天才だな」と感じる人は誰でしょうか?

伊沢拓司さんです。クイズ番組が好きで見ているのですが、頭の回転が早いし、考察の仕方とかもすごくて天才だし、尊敬しています。

これからしていきたいことは女優と……

──伊沢さんと共演されたことはありますか?

はい、以前、ロケでご一緒させていただいたことがあって、そのときにカメラが回ってないところでもすごく優しかったんです。あとその日は、「収録が終わったらサイン欲しいです」とお願いしていたんですが、ロケが押しちゃって、結局もらえないままになっちゃったんです。

忙しいし仕方ないことだなと思っていたんですけど、その後、事務所にサインが送られてきたんです。伊沢さんが覚えてくれていたっていうのがすごい嬉しかったし、ビックリしました!

──将来は女優になりたいとも話していましたよね。きっかけとかがあるのでしょうか。

以前、『二月の勝者-絶対合格の教室-』(日本テレビ系、2021年放送)というドラマに出させていただいて、そのときに主演の柳楽優弥さんとか井上真央さんとか、周りの役者さんが本当にすごくて憧れるようになりました。

それに、チームみんなで1つの作品を作り上げていくというドラマの現場がすごく楽しかったので、私もこの世界で頑張ってみたいなって思ったのがきっかけです。

──女優にクイズ番組に気象予報士にと、選択肢はいっぱいですが、今後、どのような活動をしていきたいですか?

まずはやっぱり女優を目指すために、演技とかの練習をして、ドラマとか映画に出られるようになりたいなって思っています。でもやっぱりお笑いも好きなので、バラエティ番組にも出たいですし、もちろんクイズ番組にも出てみたいしで、やりたいことはいっぱいあります。

あとはせっかく気象予報士の資格を取れたので、自分と同じくらいの若い世代にもわかるように、学生目線で天気を伝える仕事もできればと思います!

#1「小5くらいからこ毎朝5時起きで勉強」はこちらから

取材・文/集英社オンライン編集部 撮影/村上庄吾

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