【気になる映画予告編まとめ】『ミッション:インポッシブル』、ベネチア映画祭最高賞作など注目予告を紹介
連日、解禁になる新作の映画の予告編の中から編集部が注目する映像をピックアップ。
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(2025年5月23日公開 )
来年最大の注目作の予告がついに公開になりました。前作『デッドレコニング』では“エンティティ”と呼ばれる謎のAIの動きを阻止するべく、イーサン・ハントたちがふたつの鍵を巡って世界各地で攻防を繰り広げましたが、新作ではいよいよイーサンとエンティティが対峙することになりそうです。
現在、エンティティは沈没した潜水艦の中にあり、予告でも俳優陣が潜水している場面が登場します。前作公開時にサイモン・ペッグにインタビューしたところ、新作は南アフリカや北極などで撮影した模様。本シリーズと言えば、高所でのスタントがおなじみで今回の飛行機に絡んだスタントが登場するようですが、実は北極での撮影の方が危険度は高いのかも。ちなみに本作はいくつかのシーンをIMAXカメラで撮影しているようです。
そして劇中にイーサン・ハントのナイフが出てくるカットがあるのも注目。ブライアン・デ・パルマが監督したシリーズ1作目のシーンですが、本作の監督を務めるクリストファー・マッカリーにとってこの場面は極めて重要です。前々作公開時の筆者のインタビューでは
「あのシーンでイーサンがクリーガーを制止して“Zero body count(日本語字幕では“殺すな”になっている)”と叫ぶのを見たとき、イーサンは大勢の命も、たったひとりの命も同じように扱っていると思ったんです。これこそがイーサン・ハントのモラル(倫理)で、新作では彼のモラルの問題を扱おうと思いました」
と語っています。本作はイーサン・ハントのモラル、正義感、人生の道のりを描いてきた連作のもしかしたら“最終章”になるのかもしれません。
『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』(2025年1月24日公開)
来年の冒頭は香港映画祭り! 新年1月17日(金)から傑作『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(必見!)が公開になり、翌週にはトニー・レオンとアンディ・ラウが競演する本作が公開になります。
トニーが演じるのは凄腕詐欺師、そしてアンディが演じるのは彼を追う捜査官。80年代香港を舞台に、ふたりが対峙し、ぶつかり合う。名作『インファナル・アフェア』の主演コンビ、久々のタッグ作になります。監督は『インファナル…』の脚本家でもあるフェリックス・チョン。
『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』(2025年1月31日公開)
第81回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞したペドロ・アルモドバル監督の最新作です。
重い病に侵されたマーサ(ティルダ・スウィントン)と、かつての親友イングリッド(ジュリアン・ムーア)はマーサが迎える“その日”までの時を共に過ごす。予告編を観るだけでも主演ふたりの演技に魅了されます。
『鹿の国』(2025年1月2日公開)
予告編を観ていて、思わず気になった1作。諏訪盆地(長野県)に位置する日本最古の神社のひとつ、諏訪大社の祭礼をめぐるドキュメンタリー作品で、年間200回を超える謎に満ちた祭礼を捉えます。
ドキュメンタリー作品では日常では気軽に観ることができない場所、人、空間、祭礼などの特別な時間をスクリーンを通じてじっくりと観ることができますが、本作も映画館でしか観ることのできない光景を堪能できそうです。
予告編で流れる音楽も美しい。担当したのは、映画『流浪の月』や、NODA・MAP公演なども手がける音楽家・原摩利彦。こちらも注目です。
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