藤ヶ谷太輔×奈緒ダブル主演『傲慢と善良』感動の映画オリジナルシーンの撮影に密着

9月27日(金) より公開される映画『傲慢と善良』の撮影現場レポートが到着した。

本作は辻村深月による小説『傲慢と善良』を萩原健太郎監督が実写映画化した作品。「人生で一番好きな小説」という藤ヶ谷太輔と「辻村作品に出演するのが夢だった」と語る奈緒がダブル主演を務め、婚活で付き合い始めるも1年も将来を決めない“傲慢”な西澤架を藤ヶ谷、親の敷いたレールの上で“善良”に生きてきた坂庭真実を奈緒が演じる。

ラストには、映画版ならではのオリジナル展開が待ち受ける本作。主人公の架と真実はマッチングアプリで出会い婚約した直後、真実が突然失踪してしまう。彼女を探すうち〈知りたくなかった過去と嘘〉が明らかになる。すべてをさらけ出したふたりがたどり着く“一生に一度の選択”とは。

2023年11月、都内でクランクインした本作は、表参道、神宮前、中目黒、青山、丸の内を中心に、マッチングアプリで始まる恋の出会いのリアルな場所がロケ地として設定された。この日の撮影は、婚約後に真実が失踪する直前の朝の1シーン。都会的でスタイリッシュな架の部屋は、隅々まで趣向が凝らされ「家もオフィスも自分の好きなようにリノベーション、乗っているゲレンデをカスタムしているところからも架の傲慢さを感じてもらえると思います」と、萩原監督は言う。

段取りが開始されると、奈緒がセリフを言うタイミングを萩原監督に提案するなど、細かい調整が行われた。「結婚式、ガーデンウェディングってどうかな?」と提案する真実に対し、「俺はなんでもいいよ」と架。同棲するカップルの何気ない日常に見えて、お互いの“傲慢さ”も垣間見える重要なシーンとなっている。ここで真実が水をあげているゼラニウムは真実の実家にもあり、彼女が母親の影響から抜け出せていないことを表現。白いゼラニウムは「偽り、優柔不断、あなたの愛を信じない」という花言葉を持つ。

また、物語の後半パートは佐賀で撮影が行われた。撮影の合間には萩原監督を交え、藤ヶ谷と奈緒が「架だったら、真実だったらこうするかな?」と役について話し込む姿を幾度となく目撃した。そうした対話を繰り返す中で生まれたのが、架と真実がすべてをさらけだす感動のクライマックスシーン。架と真実の思いが溢れ出す、原作にはない映画オリジナルシーンは、夕焼けの風景も相まって胸を打つ感動的な場面となった。

萩原監督は、「撮りながら、傲慢と善良とは一体何だろうと考え続けていました。きっとそれは、表裏一体なんですよね。今の社会で生きづらさを抱えている人たちが、自分の中のネガティブな部分を受け入れて、完璧ではない自分を愛して前に進めるような映画になっていたらいいなと思っています」と、作品に込めた思いを語った。

<作品情報>
『傲慢と善良』

9月27日(金) 公開

公式サイト:
https://gomantozenryo.asmik-ace.co.jp

(C)2024 映画「傲慢と善良」製作委員会

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