三浦涼介、大空ゆうひ、岡本圭人らが世界最高峰のギリシャ悲劇に挑む! 舞台『オイディプス王』上演決定
舞台『オイディプス王』が、2025年2月21日(金) から24日(月・休) に東京・パルテノン多摩 大ホール、3月1日(土) に大阪・SkyシアターMBSで上演される。
本作は、古代ギリシャの三大悲劇詩人のひとりであるソポクレスが紀元前427年頃に執筆した世界最高峰と称されるギリシャ悲劇。2023年7月には、パルテノン多摩のリニューアルオープン1周年記念として上演され、人間の不条理、根底で交錯する深い愛情と愛憎、叙情的な台詞と衝撃の展開が連続する世界観を、演出の石丸さち子が悲劇でありながら圧倒的な感動作として創り上げ、好評を博した。
主人公のオイディプス王役は、2023年公演時に“ゆるぎない表現力とカリスマ性”が絶賛され、今回さらなる進境が期待される三浦涼介が続投。先王ライオスの妻でオイディプスの母、のちにオイディプスの妻となるイオカステ役は、元宝塚歌劇団トップスターで退団後も舞台を中心に活躍を続ける大空ゆうひが同じく続投する。
また、国民から信頼されるイオカステの弟クレオン役は、近年舞台俳優として躍進する岡本圭人、預言者テイレシアス役は、所属の文学座はじめ秀作舞台で常に高い評価を受ける浅野雅博、オイディプスの出生の秘密を知る羊飼い役は、表現力と存在感に優れた外山誠二、コリントスの使者役は、蜷川幸雄演出作に欠かせない存在で現在も幾多の舞台で実力を示す大石継太、神官と使者の二役は、長年にわたり高い演技力で定評のある今井朋彦が務める。
加えて、多彩な舞台で活躍する俳優とダンサー計16名が『オイディプス王』上演史上で最も多層的なコロス陣として出演し、作品世界を支える。演出は2023年公演時と同じく石丸が手がける。
舞台『オイディプス王』スタッフ&キャストコメント
■石丸さち子
2023年の『オイディプス王』上演の記憶は、見える風景も、聞こえる音も、鮮烈にわたしの中にある。
オイディプスに与えられた運命は、一人の人間が背負うにはあまりに苛酷で、演じる三浦涼介さんは、俳優として無垢に大胆に、自らの命ごと舞台に捧げていたから、劇場に日々鮮血が滴り止まぬようだった。それでいて、美しく、強靱だった。
大空ゆうひさんのイオカステは、ギリシャ悲劇の巨大な感情と、等身大の女であり母である苦しみ、双方を表現し、この戯曲の大胆な筋書きにリアリティーを与えてくれた。
オイディプス統治であるがゆえに、飢えと疫病に苦しんだ民衆を、個々に魅力的な俳優とダンサーたちが、時には強烈な個となり、世代の代表となり、時に民衆という束になって、訴え、考え、苦悩し、慈しみ、祈ってくれた。
その強烈な記憶を、追体験しつつ、新しく加わった俳優陣とともに、刷新していこうと思う。
岡本圭人さんのクレオンが、三浦オイディプスにどう向き合うのか。
新しいコロスはどんな祈りのアンサンブルを見せてくれるのか。
演出家自身が稽古を待ちきれないでいる。
人間と世界の残酷さは、2500年前から変わらない。
そこに一筋の「生」の希望を手繰り寄せる、人間の露わな芝居を、お届けしたい。
■三浦涼介
『オイディプス王』の2023年公演の際は、私にとって初めてのギリシャ悲劇であり、大作のタイトルロールを演じる事に渾身で臨みました。稽古の日々は、演出家、コロス陣も含めて錚々たる共演者の方々、多くのスタッフの方々に支えていただいて、ひたすらに邁進した記憶があります。幸いお客様にご堪能いただける公演となり、作品に対する気持ち、オイディプス王という役を生き抜きたい想いは殊更に深まりました。今、25年2月~3月に再び新たに、圧倒的な劇世界をご覧いただける喜びを感じています。
ギリシャ悲劇の醍醐味、そして、どなたにも感動していただけるドラマティックな劇世界を、心を込めて演じさせていただきます。
ぜひ、パルテノン多摩 大ホール、大阪SkyシアターMBSへおいでください。お待ちしております!
■大空ゆうひ
2022年7月のリニューアルオープン時からパルテノン多摩での主催公演にキャスティングしていただくのは5回目となります。
私にとってはすっかり馴染み深くなりました劇場、多摩センター駅から緩やかな坂道を歩いてすぐに正面に見えてくる階段の風景。誘い込まれるように演劇空間へ入っていくのが私のお気に入りです。
23年の『オイディプス王』は私にとって初めてのギリシャ悲劇でしたが、コロス陣を含めて充実の共演者の方々と共にお客様にお届けできたことは俳優として新鮮な体験でした。そして、25年に再び、新たな共演者の方もお迎えし、信頼する演出家の石丸さち子さんと共に更に作品を深め、圧倒的な劇世界をご覧いただける喜びを感じています。
パルテノン神殿ならぬパルテノン多摩で、ギリシャ悲劇『オイディプス王』を堪能していただけますよう熱い気持ちで挑みたいと思いますので、ぜひ劇場へ足をお運びください。また、大阪駅前の新しい劇場SkyシアターMBSでの公演も、とても楽しみにしております。
■岡本圭人
演劇の起源であるギリシャ悲劇に出演する事は、かねてから目標のひとつでした。紀元前5世紀に書かれたギリシャ悲劇の最高峰とも言われる『オイディプス王』に、クレオン役で挑戦できることをとても嬉しく思っています。
オイディプス王が恐ろしい苦難を背負いながらも、真実から目を背けずに、自らの運命に立ち向かっていく姿は、現代に生きる私たちにも通じる物語です。
ギリシャ悲劇は難しそうに感じる方もいらっしゃいますが、実際に劇場にお越しいただき体感していただくことで、そのイメージは変わると思います。
なぜ『オイディプス王』は2500年以上の間上演され続けているのか? その理由を感じていただけるように、素晴らしいカンパニーと共に稽古を重ねて、理解を深め、皆様に届けられる日を心から楽しみにしています。
【あらすじ】
古代ギリシャの都市国家、テーバイ。
かつてこの地を怪物スフィンクスから救ったオイディプスは、非業の死をとげた先王ライオスの妻だったイオカステを妃に娶り、テーバイを治める王となった。やがてテーバイに疫病が発生。そこで、オイディプスはイオカステの弟クレオンをアポロンの神殿に派遣して神託を聞く。先王ライオスの殺害犯を捕らえ、罰すれば疫病は収まるというクレオンの進言に従い、預言者テイレシアスを召喚するが、テイレシアスは犯人について「オイディプスこそが犯人である」と暗示する。激怒するオイディプスに対し、イオカステはライオスが殺害された際の様子を語り、預言など気にしないようにとなだめる。それを聞いたオイディプスは、自分がライオスを殺したのではないかと思い、かえって不安に陥ることとなる。そして訪れた羊飼いが語る真実を聞き、自らの「罪」を知ったオイディプスは――。
<公演情報>
舞台『オイディプス王』
作:ソポクレス
翻訳:河合祥一郎
演出:石丸さち子
【出演】
三浦涼介 大空ゆうひ 岡本圭人
浅野雅博 外山誠二 大石継太 今井朋彦
福間むつみ 小野妃香里 池下重大 若松力 相馬一貴 岡野一平 津賀保乃 林田航平 小田龍哉
笠井瑞丈 宮河愛一郎 碓井菜央 鷹野梨恵子 嶋崎綾乃 モテギミユ 沼舘美央/久米俊輔(少年・家来)
【東京公演】
日程:2025年2月21日(金)〜24日(月・休)
会場:パルテノン多摩 大ホール
【大阪公演】
※SkyシアターMBSオープニングシリーズ
日程:2025年3月1日(土)
会場:SkyシアターMBS
公式サイト:
https://www.oedipus.jp/
09/04 18:30
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