THE RAMPAGE 神谷健太&与那嶺瑠唯の夢「いつかはふたりで沖縄の仕事を!」
THE RAMPAGEのメンバー16人がそれぞれの個性を引き出した書籍を2024年7月から12ヵ月連続で刊行する大型企画「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS」。
8月20日に発売されるのが、神谷健太と与那嶺瑠唯による『THE RAMPAGE うちなーぐちかるた ハイサイコンビの想い出ガイドブック付き』だ。グループやメンバーのエピソードを沖縄方言に変換したかるたと、沖縄出身で子どものころの友人という神谷と与那嶺のルーツをたどるフォトブック仕様となっている。
ゆるりとした空気の中、ふたりならではのテンポで沖縄時代の思い出、THE RAMPAGEへの思いを聞いた。
「僕ら、ハイサイコンビと言われています」
――今回、それぞれの個性を引き出して書籍化、ということなんですけど、おふたりで出そう、ということは早い段階から、考えていらっしゃったんですか?
与那嶺瑠唯(以下、与那嶺) そうですね。巷でハイサイコンビと言われておりまして。
長年コンビでやらせていただいているので。
神谷健太(以下、神谷) 勝手にね(笑)。
与那嶺 このお話をいただいたときは、すぐにもうやろうということになりました。
――ガイドブックを拝見していると、自然な感じですごく楽しそうですね。
与那嶺 自分たちが育ったところや思い出のある場所で撮らせていただいたんですけど、本当に、飾らず、感じたままの写真を撮っていただいています。話している最中だったり、表情とか、そのときにその場で感じた、その瞬間を撮っていただいてるので、自然な感じが伝わるのかなと思います。
――学校での写真も素敵です。
与那嶺 エモいですよね。匂いとかもそのままで。卒業して10年経つんですけど、まったく変わっていなかったです。
――大人になってから、ふたりで通っていた学校に訪れられるっていうのはいいですよね。
与那嶺 健太がこんなに前歯を出して笑うことなんて、なかなかないですからね。どのカットも全部出てますから。
――楽しかったですか?
神谷 めっちゃ!(笑顔)
――今回の撮影の思い出話などを聞かせていただけたら嬉しいです。
神谷 高校は本当に当時のままでしたね。
与那嶺 あと思い出だったら、高校の目の前にこの姉妹弁当という弁当屋さんがあるんですよ。高校生のときにお昼ご飯を買いに行っていたんですけど、姉妹弁当で働いているおばあが覚えてくれていて。
神谷 10年以上ずっと弁当作ってるってすごいよね。
与那嶺 弁当の種類とかも。
神谷 うん、変わらんかった。
与那嶺 何も変わってなかったよね。
神谷 それを買って、奥竹山公園ていうところで食べたんですけど、自分たちが昔から行っているところが詰まっているので、飾ることもなくありのままの姿を表現できたのかな、と思います!
沖縄とメンバーの魅力を伝えるカルタ
――撮影以外ではどこか行かれたんですか?
神谷 僕は沖縄に行ったら甥っ子姪っ子たちがいるんで会いに行って。
あとは国際通りも久しぶりにちゃんと歩いたかも。幻冬舎さん、カメラマンさん含め、沖縄の人じゃない人たちと行くのが、新鮮でしたね。国際通りも地元なので普段は何も思わずに歩いてたんですけど、いざ東京の人と歩いたらちゃんと説明していました。
――日常だったから特に意識もせず、歩いているんですね。
神谷 そうそう、今思うと、ちゃんと歩いたな、って。それがなんかいい思い出ですね。
与那嶺 僕は市役所ぐらい。
――市役所!?
与那嶺 豊見城市の出身なんですけど、そこの市役所にお邪魔させていただいて、市長さんとお話する時間があったんです。市長さんにも宣伝させていただきました。
このカルタをきっかけに、沖縄を広げていけないかなって。
あとは実家にも帰りましたし。母がポーク卵おにぎりを作ってみんなに差し入れしてくれたり、撮影以外でも沖縄を感じられることがたくさんありましたね。あとホテルのごはんもおいしかったよね。
神谷 オリオンホテル 那覇。
与那嶺 そう、オリオンビールも種類がめっちゃびっくりするぐらいあって、この料理にはこのビールが合います、みたいな。
――ペアリング的なことを
与那嶺 やってました。すごくおいしかったです!
――カルタは読むのが難しそうですね。
神谷 難しいと思いますよ!
与那嶺 これ、読んでみてください!
――「物持ちが……」「ゆたさる」?「くとぅっし」の発音とかも分からないですね……(しどろもどろ)
与那嶺 「物持ちがゆたさるくとぅっし有名!」。物持ちが良いで有名、っていう意味ですね。
--やっぱり難しい……! カルタにしようと思ったのはどういう理由があるんでしょう?
与那嶺 沖縄の魅力がどう伝わるかな、と思って。メンバーのエピソードもそうですけど。
神谷 ちゃんとメンバーのエピソードを使っているんです。例えば、龍の「たっぴるー赤ちゃん」とか。「たっぴるー」ってでっかい赤ちゃんってことなんですけど、メンバーによって、ちゃんとストーリーも合わせています。
与那嶺 メンバーのエピソードも紹介できるし、沖縄の魅力を紹介できるし。一石何鳥もあります!
神谷 あと、スペシャルな4枚は、ちゃんと発音も音声で聞けるようになっています。
与那嶺 各書店限定のオリジナル特典であります!
――すごい! それもおふたりが?
神谷 吹き込みました。
めちゃめちゃ盛りだくさんです!
ふたりの沖縄時代の重大事件は?
――あと面白いなと思ったのが、おふたりの年表がすごく細かいですね。
与那嶺 確かに。
神谷 こんなに出したことないですよ。
――よかったら、沖縄のころのおふたりの重大事件を教えていただけますか?
神谷 高校のときに、僕バイク乗ってたんですけど、ダンス部の練習があるから学校に送ってって言われて。休みの日に行ったんですけど、学校にバイク乗り入れちゃダメなんですよね。でも、すぐそこだし、休みの日だったので入っていったら先生に見つかって。「なんでバイク乗ってんの?」って。そのまま指導していただいて、お母さんも呼び出されました。
――お1人だけ?
神谷 1人だけ。何か知らんふりして、笑ってるんですよ。 僕がバイクを押してる横で笑ってるから、「お前のせいだよ!」と思いながら。
与那嶺 いやいや、送ってくれとは言ったけど中まで入れとは一言も言ってないから。
神谷 やばくない!? それで1週間ぐらい、毎朝、校長先生と、花に水をあげたり……。
与那嶺 それで言ったら僕もひとついいですか?
バイク関連なんですけどね。祭りに行ったときの話なんですけど。
神谷 ははは!(すでに何か思い出したよう)
与那嶺 健太もいて、帰り送って、って言ったら「いいよー。帰り送るからどこどこに来て」って。で、祭りが終わって帰ろうと思って電話したら「ごめん、友達乗せて帰るから、自分で帰って」って。おうちまで30分ぐらいかかるところを、僕は頑張ってタクシーを探し、でも見つからず。あれだけ楽しかった祭りが!そんな虚しくなることある!?って。打ち上がる花火を背に1人寂しく、帰りましたよ。
神谷 (話を)盛ってる、盛ってる!
与那嶺 本当にショックでした。高校生ですよ。お金もないから。送ってもらえるって聞いて、「やった!本当にありがとう」って。ガソリン代を渡そうかな、って思っていたぐらいだったのに1人で帰って……。
神谷 僕、性格的に断れないんで。なんくるないさ精神ですね。送って、って友だちに言われたから、いいよーって。
--で、与那嶺さんにごめん、と。
神谷 嘘はつきません!
与那嶺 何とか帰れたけどね。
神谷 今の世の中で未読スルーとかあるじゃないですか。あれやらないんで、僕は。
与那嶺 ちゃんと既読して無視するんで。
神谷 既読無視です。未読はしない。
東京ドーム公演はグループの10年を注ぎ込んだものに
――9月に控えた東京ドーム公演についてもお話を聞かせてください。いまは準備中ですよね。
与那嶺 セットリストがようやく決まりました。コンセプトやテーマもしっかり決まっていて、先日は映像を撮影したり。
結成して10年が経つんですけど、THE RAMPAGEとして活動してきたもの全てをここに注ぎ込もうと、メンバー一同、気合いが入っています。2日間やりますが、2日間来ていただいても楽しめる内容になってるかな、と思いますし、今までTHE RAMPAGEと関わってきてくださった方々と一緒に作り上げるライブになっています。今のTHE RAMPAGEを前面に出せるものになるんじゃないかな、と。
――先日行われたツアー"CyberHelix" RX-16を拝見したんですが、すごくシンプルというか、パフォーマンスをガッと見せるような。
与那嶺 そのとおりです。本当に久々にエンドステージだったので、このステージだったらパフォーマンスを見せよう、と。自分たちもパフォーマンスもそうですけど、音楽もこだわってやっているので、すごくショーアップなライブになったのかな、と思いますね。
――神谷さんは振り返ってみていかがですか?
神谷 ダンスを頑張ったな、って。今ではマイクを持ちながら踊るアーティストも増えてきてると思うのですが、僕らの強みであるダンスをしっかり魅せることを意識したライブでした。
>――結成から10年の中で、ご自身としてはパフォーマンス面で進化したと感じる部分はありますか?
与那嶺 表現できる幅は進化して広がっていったかな、と思います。沖縄にいるときはずっとバトルとかダンスがうまくあればいいと思っていたんですけど、THE RAMPAGEになって、上手いのは当たり前、踊れるのは当たり前なので、その先に、この歌詞を、この歌を、ダンスでどう表現していくかとか……。来ていただいた皆さんに喜んでもらうために、どう見せていかなきゃいけないかとか、そういうのをTHE RAMPAGEになって考えるようになりましたね。年数を重ねるごとに曲数も増えていきましたし、幅も広がっていったので、おのずと表現できる幅は広がっていったのかな、と思います。
神谷 10年やってきていいなと思う面もあるし、でももっと自分のダンスをやりたいな、と思う面もあるし。そういった葛藤の中でも10年間、THE RAMPAGEとしてパフォーマンスしてきて、身に付いたなって思うところもたくさんあります。
MA55IVE THE RAMPAGEっていう活動では、歌もやらせていただいてるんですけど、歌うことが好きなんで。表現の一環として、歌やダンス、演技をさせていただいています。10年で、いろんなことも見てきましたし、貴重な経験もさせていただいたんで、すごく良かったな、と思います。
これから、ふたりでやりたいこと
――長いお付き合いのあるおふたりですが、今後一緒にやってみたいことはありますか?お仕事でもいいですし、プライベートでも!
神谷 絶対に沖縄の仕事!
与那嶺 それはそう!
神谷 オリオンビールのCM。
与那嶺 CMというCM全部出たい。「ナゴパイナップルパーク」もそうですし。
神谷 オキハムだろ、あと沖縄製粉……。
与那嶺 あと御菓子御殿とか。
神谷 御菓子御殿も出たいな! 「紅いもタルト」のところです。
――では、今後の目標として。
神谷 絶対! やりたいです!
そのためには、『THE RAMPAGEうちなーぐちかるた』をよろしくお願いします!
与那嶺 各位関係者のみなさん、よろしくお願いします!
『THE RAMPAGE うちなーぐちかるた ハイサイコンビの想い出ガイドブック付き』は8月20日(火)発売!
https://www.exiletribestation.jp/item/detail/1_6_12124500014_1/9999
『THE RAMPAGE LIMITED LIVE 2024 *p(R)ojectR® at TOKYO DOME』のチケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2453117
取材・文/ふくだりょうこ、撮影/映美
08/19 12:00
ぴあ