くによし組『ケレン・ヘラー』アフロ姿の中井千聖を収めたメインビジュアル公開
シアタートラム・ネクストジェネレーションvol.16-演劇-くによし組『ケレン・ヘラー』のメインビジュアルが公開された。
世田谷パブリックシアターでは、次代を担うアーティストの発掘と育成を目的として、2008年より「シアタートラム・ネクストジェネレーション」を実施。今回は戯曲の執筆力に注目し、これからの飛躍が期待される団体として國吉咲貴主宰の「くによし組」が選出された。
その國吉の作・演出により、2018年に初演された『ケレン・ヘラー』は、SNSが浸透し刺激的なコンテンツが増えた社会で、面白いと不謹慎の境目は一体どこなのか、面白さを追求するあまり禁断の領域に踏み込み、転がり落ちていくお笑い芸人を描いた作品。初演時は「周囲が見えなくなっていく主人公目線で戯曲を執筆した」という國吉だが、今回の上演にあたり「主人公を過激な行動に走らせたのは何者か、盲目なのは誰なのかを新たなるテーマに据え、物語を改訂しました。コンテンツの発信者だけではなく、受け取る側の判断や反応により、時に美しいものを醜く、醜いものを美しくも変えてしまう社会や、その中で奔走する主人公の姿を描きたい」と語っている。
主人公でお笑いコンビのネタ担当・アフロ子を演じるのは中井千聖。宮藤官九郎作・演出舞台『もうがまんできない』の出演者オーディションで多数の応募の中から選出されて2020年に俳優デビューし、近年では大人計画の作品をはじめ、数々の舞台や映像作品で活躍している。共演には、アフロ子が過激化した姿の悪アフロ子役で、モダンスイマーズやタカハ劇団などでの好演が記憶に新しい名村辰、アフロ子の相方・ケイト役で、ロロや贅沢貧乏をはじめとする気鋭の劇団や演出家からの信頼が厚い大場みなみが名を連ねた。
そのほか、くによし組の立ち上げメンバーのひとりである永井一信を筆頭に、これまでにもくによし組の作品に出演し、國吉の演出意図をくみ上げ表現してきた俳優陣が作品を支える。クロムモリブデン劇団員として活躍し、これまでも数々のくによし組の作品に携わってきた花戸祐介、コンプソンズや画餅などでも独特の存在感を放つ佐藤有里子、いいへんじや劇団スポーツなど幅広い作風の中で好演を続けるてっぺい右利き、ザジ・ズーや中野坂上デーモンズなど多様な場所で活躍する柿原寛子、そしてカムカムミニキーナや劇団チョコレートケーキなどで重要な役を演じてきた谷川清夏がくによし組に初参加する。
公開されたビジュアルには、アフロ子に扮した中井の姿が大きく写し出されている。
また、主演を務める中井のコメントが到着した。『ケレン・ヘラー』は、2024年12月19日(木) から22日(日) に東京・シアタートラムで上演される。
■中井千聖 コメント
こんなに大写しで……アフロで……恐縮です。
初めてのシアタートラム、初めてご一緒する皆さん、どうなるのか予想もつきません。予想もつかない、おもしろいことが起きたらいいなと思います。
くによし組の世界は一筋縄ではいかなそうで、今からどきどきしているのですが、何か新しい景色が見られるように、精一杯背伸びしてみようという心づもりです。
よろしくお願いいたします!
<公演情報>
シアタートラム・ネクストジェネレーション vol.16 -演劇-くによし組『ケレン・ヘラー』
作・演出:國吉咲貴
【出演】
中井千聖 名村辰 大場みなみ
花戸祐介 佐藤有里子 てっぺい右利き 柿原寛子 谷川清夏 永井一信
日程:2024年12月19日(木)~22日(日)
会場:東京・シアタートラム
チケット一般発売日:2024年10月20日(日)
08/02 12:00
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