市川團十郎が大星由良之助を初役で勤める『双仮名手本三升 裏表忠臣蔵』上演決定

市川團十郎が主演を務める『双仮名手本三升 裏表忠臣蔵』(読み:ならべがきまねてみます うらおもてちゅうしんぐら)が、2025年1月に東京・新橋演舞場で上演される。

海老蔵時代の2008年『雷神不動北山櫻』を皮切りに、新橋演舞場の1月公演に出演してきた團十郎。2014年以降は毎年登場しており、今回が15回目の出演となる。

そんな團十郎が今回挑戦するのは、歌舞伎の三大名作のひとつである『仮名手本忠臣蔵』。およそ280年前から愛され続けている『忠臣蔵』の世界を、現代ならではの視点やスピード感も織り込み新たに創造する。

また本作は、團十郎が大星由良之助を初役で勤めるのも見どころのひとつ。祖父、父はもちろん、代々の市川團十郎家が繋いできた歌舞伎への情熱と想いを受け継ぎ、古典歌舞伎の名作に挑む。

■市川團十郎 コメント
このたび新橋演舞場の来年1月公演にて『双仮名手本三升 裏表忠臣蔵』を上演させていただくことになりました。『仮名手本忠臣蔵』は古典歌舞伎の三大名作のひとつと言われている傑作ですが、通し上演の機会は多くなく、『忠臣蔵』の世界に触れていただくことも少なくなっています。『双仮名手本三升 裏表忠臣蔵』は現代を生きるお客様にお楽しみいただきやすい形にして、名作『仮名手本忠臣蔵』の面白さを存分に味わっていただけるように創っていけたらと考えております。

また今回、外題に『裏表忠臣蔵』と付けさせていただいております。『裏表忠臣蔵』は、天保4年に七代目團十郎が、市川白猿の名で増補し、由良之助を演じ初演した作品です。表が通常上演されている『仮名手本忠臣蔵』、裏として創作場面をつけ、新たな形で忠臣蔵の世界を描き出し、当時大当たりとなったそうです。七代目のこの精神を受け継ぎ、表を『仮名手本忠臣蔵』、裏を現代に合わせた創作により、十三代目としての『裏表忠臣蔵』を描きたいと思っております。由良之助は初役となりますが、新之助時代に力弥で父の由良之助と共演しており、目にある父・十二代目の由良之助、祖父・十一代目の由良之助、代々の由良之助を感じながら勤めることができればと思っております。

来年のお正月、ぜひ新橋演舞場にお越しいただき、「忠臣蔵」の世界をご堪能いただけましたら嬉しいです。劇場でお待ちしています。

<公演情報>
新橋演舞場1月公演
『双仮名手本三升 裏表忠臣蔵』

2025年1月 東京・新橋演舞場

詳細はこちら:
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202501_enbujo/

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