松本幸四郎&尾上松也が主人公ライに扮する『朧の森に棲む鬼』ティザービジュアル公開
松本幸四郎、尾上松也らが出演する歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』のティザービジュアルが公開された。
松竹と劇団☆新感線がタッグを組み、主演に市川染五郎(現:松本幸四郎)を迎え、2007年に初演された本作は、シェイクスピアの『リチャード三世』を下敷きにした、嘘と欲望に支配される男の物語。歌舞伎NEXTの第2弾として上演される今回は、見得や立廻りをはじめ歌舞伎ならではの様式美を追求した演出・音楽と、400年以上の歴史の中で受け継がれてきた技法を作品世界に落とし込み、新たな作品として上演される。
このたび公開されたのは、幸四郎と松也がダブルキャストで演じる主人公・ライのティザービジュアル。朧の森の中で赤と黒の衣裳に身を包み、すでに王者の風格すら感じさせる幸四郎のライと、己の運命も知らぬまま、剥き出しの野心が見え隠れする松也のライ、ふたりが魅せるそれぞれの個性が、ダブルキャストならではの醍醐味を感じさせるものとなっている。
撮影は演出のいのうえひでのり立ち会いのもと、衣裳のなびき方やメイクの色味、感情の機微を込めた表情など、細部まで丁寧に作り込み、作品の世界観を大切にしながら進められたという。
併せて配役が発表され、己の命と引き換えに噓と裏切りでエイアン国の王にまで駆け上がるライと、ライによって地位を剝奪される将軍のサダミツを幸四郎と松也が交互出演で勤める。
また、ライを慕いながらも思惑に気付きライを討とうとするツナ役で中村時蔵、エイアン国の王イチノオオキミの愛人であり、ライに好意を寄せるシキブ役で坂東新悟、ライの弟分であるキンタ役で尾上右近、エイアン国と敵対するオーエ国の党首シュテン役で市川染五郎、主君を渡り歩く家来アラドウジ役で澤村宗之助、検非違使のショウゲン役で大谷廣太郎、ライと手を組む悪党のマダレ役で市川猿弥、エイアン四天王のひとりウラベ役で片岡亀蔵、エイアン国の王イチノオオキミ役で坂東彌十郎が出演する。
『朧の森に棲む鬼』は、2024年11月30日(土) から12月26日(木) に東京・新橋演舞場、2025年2月4日(火) から25日(火) に福岡・博多座で上演される。
■松本幸四郎 コメント
歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』への挑戦権を得られたことに感謝しています。
いのうえひでのりさん、中島かずきさん、歌舞伎を絡み合わせて創る“歌舞伎NEXT”。
初日へのカウントダウンが始まり“孤独極秘トレ”をしています。
主人公・ライの徹底的な悪で興奮と恐怖を感じていただくために、そしてダブルキャストの勝負にチャレンジャーの精神で立ち向かっていきます。
新橋演舞場、博多座にて悪の華、色彩美、傾く音楽、アクション満載のエンターテイメントに刺激を受けにご来場をお待ちしています。
■尾上松也 コメント
2007年に新橋演舞場で初演された『朧の森に棲む鬼』が歌舞伎NEXTで再演されると聞いた時は、とても興奮いたしました。更に幸四郎さんとダブル主演とのことで身震いがしました。嬉しさと同時にあの最高の「ライ」を演じられた方と自分が一緒に同じ役を勤めるプレッシャーが大きくのしかかりました。ですが、やるからには新たな「朧」、新たな「ライ」を誕生させるべく、いのうえひでのりさん、中島かずきさんの導きに従って、悪の華に全力を尽くしたいと思います。
そして今回はサダミツもさせていただけますのも楽しみです。他の出演者の皆様も、若手を中心に最高のキャストが揃いました。
是非劇場にお越しいただき、歌舞伎NEXTをお見逃しなく!!
<公演情報>
歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
【配役】
ライ/サダミツ(交互出演):松本幸四郎/尾上松也
ツナ:中村時蔵
シキブ:坂東新悟
キンタ:尾上右近
シュテン:市川染五郎
アラドウジ:澤村宗之助
ショウゲン:大谷廣太郎
マダレ:市川猿弥
ウラベ:片岡亀蔵
イチノオオキミ:坂東彌十郎
【公演日程】
2024年11月30日(土)~12月26日(木) 東京・新橋演舞場
2025年2月4日(火)~25日(火) 福岡・博多座
06/06 12:00
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